<SPA>

■ SPAとは
 SPAは「Speciality Store Retailer of Private Label Apparel」の略で、日本語では「独自ブランド衣料の専門店販売業者」と訳すことができる。日本では一般的には「製造小売り」と呼ばれている。衣料品のメーカーが直営店で自社ブランド品を売ることで、もともとはアメリカの大手カジュアル衣料「GAP(ギャップ)」のドナルド・フィッシャー会長が決算報告の中で使った言葉である。GAPはいち早くSPAを取り入れた企業として知られている。ヨーロッパではスペインの「ZARA(ザラ)」、スウェーデンの「H&M」がSPAとしてよく知られている。日本のSPAでは「ユニクロ」「無印良品」「コムサ・イズム」が代表的である。

■ SPAの利点
1)中間マージン圧縮による低価格販売
 メーカー、問屋、小売店の役割を一つの企業が果たすため、中間マージンを少なくできることが一番の利点である。日本ではメーカーといっても生産を外部に委託するケースが多いが、中間マージンを圧縮することができる分だけ、小売価格を引き下げることが可能になる。

2)市場の動きに素早く対応可能
 衣料品の売れ行きは天候や流行の変化などに左右されやすいものである。SPAはメーカーが自ら店舗を持っているため、人気商品や品切れなどがすぐに把握できるという利点がある。そのため、市場の動きに迅速に対応して、すぐに「よく売れる商品」を作ることができる。また、市場の動きに合わせて少しずつ商品を作り、不良在庫が生じないように調整することもできる。

3)直営店が必死に商品を売り切る
 特に百貨店での販売は「委託販売」が中心だったため、百貨店側が商品を多めに仕入れ、余った商品をアパレルに返品することも少なくなかった。SPAの場合には、自社で作った商品だけを取扱う直営店で販売するため、商品を必死になって売り切る姿勢がある。


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