<インターネット電話>

(1)インターネット電話とは
 インターネット電話とは、その名の通りインターネットを利用して通話ができる電話である。インターネットの通信方式である「IP(インターネット・プロトコル)」を使う電話のことを指すため、「IP電話」とも呼ばれる。
 初期のインターネット電話は、文字通り通信回線にインターネットを使って、無数のルーター(中継装置)を介していたため、音質劣化や遅延などが避けられなかった。しかし、最近では音質などの品質が保証された専用回線(IP網)に、IP方式で信号を通すタイプが主流になってきており、品質と使い勝手が向上してきている。
 インターネット電話を使うメリットは、何といっても通話料金の安さであり、中には、無料で通話できるサービスさえもある。


■普通の電話■

■パソコンを使うインターネット電話■
パソコンに接続したマイクとスピーカーを用いて通話

■電話機を使うインターネット電話■
普通の電話機を使って、途中の長距離回線部分のみインターネットまたは専用IP網を使用

(2)インターネット電話の3つのタイプ
 初期のインターネット電話は、インターネットに接続されたパソコン同士で、音声データをやり取りする形態のものから始まった。しかし、現在では、必ずしもパソコンを使用した通話ではなく、通常の電話機を使用するタイプが多くなってきている。

    1.パソコン → パソコン
     イヤホンマイクなどをパソコンにセットして使用する。相手側もイヤホンマイクなどをセットしたパソコンで同じ通話ソフトを利用している必要があり、利用が限定される。料金は無料で通話できる場合が多い。

    2.パソコン → 電話機
     相手が一般電話なので、利用が限定されず、使いやすい。また、料金も格安であることが多い。

    3.電話機  → 電話機
     パソコンを必要としないので、一般電話の代わりとして簡単に利用できる。まず決まったアクセスポイントに電話をかけてID番号などを入力してから、かけたい相手の番号にダイヤルするというステップを踏む。
     1や2のタイプと比較すると、料金はやや高くなるが、通常の電話料金に比べると格安な場合が多い。

(3)インターネット電話の仕組み
 通話ごとに専用回線を確保している一般の電話と異なり、インターネット電話は空き回線を選んで音声データを細切れに送る。回線を専有せずに、効率的に使うことができるため、通話料を安くすることができるのである。
 また一般の電話では、相手先の電話番号をダイヤルすると、まず最寄りの電話局の交換機に接続され、その後いくつかの交換局を経由して、相手先最寄りの交換機から相手電話機に接続されて、通話が開始される。一方、インターネット電話では、交換機の役割をサーバーが担うことになる。電子メールを送るときと同じように、音声データの送り手と行き先をサーバーが読み取って相手先に届けられるのである。


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