<モチベーション>

(1)モチベーションとは
 モチベーションとは、人間の行動を喚起し、方向づけ、統合する内的要因のことで、「動機づけ」ともいう。モチベーションは、欲求を動因とし目標を誘引として成り立ち、人間行動に刺激を与える原因が人間の内部にある「動機」と結びつき目標に向かう行動を生む。つまり、働く者の欲求を満足させるような刺激が加わることによって労働意欲が高められるのである。

(2)マズローの欲求階層説
 マズローは、現在の動機づけ理論の根底となっている考え方を示した。マズローによれば、人間の欲求には段階があって、これらはある順序を形成しているという。マズローは、こうした人間の欲求を5つの階層に分け、最も基本的な生理的欲求が満たされると安全の欲求へ、安全の欲求が満たされると、社会的欲求へと、順次高度化していくという欲求階層説を示した。

■マズローの欲求階層説■

    1.生理的欲求
     食欲、排泄欲、睡眠の欲求など「生きること(生命の活動)」と直結した欲求である。

    2.安全の欲求
     危険や脅威、不安から逃れようとする欲求である。

    3.社会的欲求
     集団への帰属や愛情を求める欲求で「愛情と所属の欲求」あるいは「帰属の欲求」ともいわれる。

    4.自我の欲求
     他人から尊敬されたいとか、人の注目を得たいという欲求で尊厳の欲求ともいわれる。名声や地位を求める出世欲もこの欲求の一つである。

    5.自己実現の欲求
     各人が自分の世界観や人生観に基づいて自分の信じる目標に向かって自分を高めていこうとする欲求のことで、潜在的な自分の可能性の探求や自己啓発、創造性へのチャレンジなどを含む。


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