<VMD>

 VMD(Visual Merchandising=ビジュアル・マーチャンダイジング)とは、視覚訴求販売と訳され、ひとつのコンセプトに基づいた、消費者の視覚、感性に訴える商品計画および演出を指す。つまり、売り場での付加価値として視覚的要素をうまく取り入れ、消費者の目に魅力的に映るように商品をプレゼンテーションすることで、共感、感動を得て、顧客の購買意欲をそそろうとするものである。

1.VMDの基本要素
 VMDの基本要素は以下の3つで構成される。

(1)VP(ビジュアル・プレゼンテーション)
 重点商品と重点テーマ、季節感などを、魅力的にわかりやすくビジュアルに表現することで、売場のテーマを明確にする役割がある。
 具体的には、一般的にショーウィンドーやステージ、ディスプレイテーブルにおいて、重点商品を中心に関連商品を加えてコーディネート陳列を行うことである。POP(Point of Purchaseの略。商品を購入する時点で見る広告)も重要となる。

 アウトドアショップでのキャンプシーンの演出や、雑貨ショップでの生活空間をそのまま持ち込んだようなディスプレイをイメージするとわかりやすいだろう。

(2)PP(ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション)
 部門内の重点商品をビジュアルに見せるもので、(3)アイテム・プレゼンテーションの中から、特定の商品を選び出して、商品自体の持つ魅力を強調してみせるディスプレイを指す。部門の重点商品イメージを明確に表現する役割がある。
 具体的には、エンドテーブルや柱、壁面などを使い、重点商品のみで単品もしくは複数の商品で陳列を行うことである。

 百貨店の化粧品売り場に見られる重点商品のディスプレイや、セレクトショップの棚やハンガーの間に置かれた提案コーディネートなどをイメージするとわかりやすいだろう。

(3)IP(アイテム・プレゼンテーション)
 各々の商品を、見やすく選びやすくするために、その特徴(色・柄・素材・サイズなど)やその分類状態が、一目でわかるように分類整理された、品揃えの豊富さを表現する陳列表現を指す。各々の商品の特徴をより明確にする役割がある。
 具体的には、ショーケースやハンガー、棚などを用いて、各々の商品を区別して並べ、プライスカードをつける等である。

 今なら、ユニクロの陳列をイメージするのがわかりやすいだろう。


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