<ITS(高度道路交通システム)>

1.ITSとは
 ITS(Intelligent Transport Systems)とは、最先端の情報通信技術を用いて人と道路と車両とを情報でネットワークすることにより、交通事故、渋滞などといった道路交通問題の解決を目的に構築する新しい交通システムの総称である。すでに実用化されているナビゲーションの高度化、自動料金収受システム、などの9つの開発分野で合計20種の事業から構成されている。

開発分野
主な利用者
利用者サービス
1.ナビゲーションシステムの高度化 ドライバー (1)交通関連情報の提供
(2)目的地情報の提供
2.自動料金収受システム ドライバー (3)自動料金収受
輸送事業者
管理者
3.安全運転の支援 ドライバー (4)走行環境情報の提供
(5)危険警告
(6)運転補助
(7)自動運転
4.交通管理の最適化 管理者 (8)交通流の最適化
ドライバー (9)交通事故時の交通規制情報の提供
5.道路管理の効率化 管理者 (10)維持管理業務の効率化
管理者 (11)特殊車両等の管理
ドライバー
輸送事業者
管理者 (12)通行規制情報の提供
ドライバー
6.公共交通の支援 公共交通利用者 (13)公共交通利用情報の提供
輸送事業者 (14)公共交通の運行・運行管理支援
公共交通利用者
7.商用車の効率化 輸送事業者 (15)商用車の運行管理支援
(16)商用車の連続自動運転
8.歩行者等の支援 歩行者等 (17)経路案内
(18)危険防止
9.緊急車両の運行支援 ドライバー (19)緊急時自動通報
(20)緊急車両経路誘導・救援活動支援

2.ITSの推進体制
 IT革命を推進するIT戦略本部(2001年1月設置。本部長:内閣総理大臣)と、国土交通省、警察庁、総務省、経済産業省の四省庁が連携してITSを推進している。また、四省庁は、産学によるITS推進団体であるITS Japan 、ITSの国際標準化を進めるITS標準化委員会と連携して推進している。
 たとえば、国土交通省における、2001年度のITS関連予算は、ITSの整備・研究開発で700億円、情報ハイウェイの構築で3,231億円となっている。


3.ITSの展開状況
 現在は、全体スケジュールのなかの第1フェーズ(2000〜2005年頃)にある。すでにサービスが開始されているVICS(道路渋滞情報、規制情報の提供)により、ドライバーは移動時間の短縮等が享受できる。また、自動料金収受(ETC)が開始され、料金所での渋滞の解消が期待されている。
 2002年2月現在、カーナビの普及は900万台弱、VICSユニットの出荷台数も400万台を突破している。また、ETCの設置は昨年末で600ヶ所以上、車載器の取付けも16万台以上となっている。
 ITS全体の市場規模は、2015年には年間7兆4000億円に拡大される予想されており、その経済効果が期待される。


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