5月のテーマ<マーケティング・リサーチ>
第2回 マーケティング・リサーチのプロセスと方法

■ マーケティング・リサーチとは、製品及びサービスのマーケティングに関連した諸問題についてデータの体系的な収集、記録、分析を行うことである。

1.マーケティング・リサーチのプロセス
 マーケティング・リサーチは、次に示す4つのプロセスで構成されている。

マーケティング・リサーチのプロセス

  1. 調査目的と問題の明確化
     調査目的と問題の明確化の段階では、その調査が何のために、またどのようなマーケティング上の問題を解決するために実施されるのかということについて明らかにする。
  2. 調査計画の作成
     調査計画の作成は、必要な情報を決定し、それらを効率的に収集する計画を作成することである。この段階では、情報ニーズの特定化2次データ(政府刊行物などの過去の調査等によって得られた既存のデータ)1次データ(問題解決を目的として新規に収集されるオリジナル・データ)の収集計画が行われる。1次データの収集計画では、さらに調査方法の決定、調査手段の決定、調査サンプルの抽出方法の決定等が行われる。
  3. 調査計画の実行
     この段階では、マーケティング・リサーチ計画の実行が行われる。具体的には、情報の収集、処理、分析が行われる。
  4. 調査結果の分析(データ分析)と報告書の作成
    最終段階では、調査結果が解釈され、結論が導き出され、経営トップへの報告が行われる。

2.マーケティング・リサーチにおける調査方法
 マーケティング・リサーチにおける調査方法には、観察法、質問法、実験法などがある。

  1. 観察法
     調査対象者の行動や反応を、実際に出来る限り客観的に観察することによって、必要なデータを収集する方法である。たとえば、店舗内で顧客がどのように回遊するかを調査する客動線調査などがある。
  2. 質問法
     調査する側が設定した質問に対して、対象者に回答してもらい、回答を収集する方法である。質問法の調査技法としては、郵送調査法、留置調査法、電話調査、集合調査法、個別面接法、集団面接法(グループ・インタビュー)などがある。
1.郵送調査法
作成した質問票を調査対象者に郵送し、郵送にて回収する方法である。
2.留置(とめおき)調査法
調査者が調査対象を訪問し、質問票を預け、後日調査者が回収する方法である。
3.電話調査法
電話によって調査を行う方法である。
4.集合調査法
特定の場所に調査対象者を集合させ、一斉に調査を行う方法である。
5.個別面接法
調査対象者を訪問したり、特定の場所に招いて質問を行う方法である。
6.集団面接法
グループ・インタビューとも呼ばれる。特定の場所に複数の調査対象者を集め、面接による調査を行う方法である。

  1. 実験法
     マーケティングに関するさまざまな要因を実際に変化させてみて、どのような影響が出るのかを調べる方法である。たとえば、店頭で陳列場所や陳列方法を変化させることによって、売上がどのように変化するかを調査するといったことがあげられる。


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