5月のテーマ<マーケティング・リサーチ>
第3回 調査サンプルの抽出方法
■ 企業がマーケティング・リサーチにおいて、実際に調査を行う際に対象とするすべての人々(母集団)に対する「全数調査」を行うことは、ほとんど不可能である。
■ そこで通常では、ある一部の人々(サンプル)を抽出し、その少数の人々についてのみ調査を行い、対象とするすべての人々から得られる情報に近い情報を得ることを実現する。このような方法を標本調査(サンプリング調査)という。母集団からサンプルを抽出する方法は、大きく分けて、有意抽出法(非確率標本抽出法)と無作為抽出法(確率標本抽出法)の2つに分かれる。
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■サンプルの抽出方法 |
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■ ところで標本は、原則として母集団から偏りの無いように抽出される必要がある。この条件を満たすためには、無作為抽出法を行う必要がある。無作為抽出法には、単純無作為抽出法、系統抽出法、層別抽出法(層化抽出法)、多段抽出法などがある。
1)単純無作為抽出法
単純無作為抽出法は、母集団の構成員が選択される確率を等しく持つようにする方法である。サンプルの抽出にあたっては、乱数表が用いられることが多い。
2)系統抽出法(等間隔抽出法)
系統抽出法は、母集団構成員のリストで標本を等間隔に拡散させる方法である。例えば、1000人の母集団に対して100人のサンプルが必要な場合に、10人ごとにサンプルを選択することになる。ちなみに、最初の出だしは乱数表やサイコロによって決定される。最初の数字が3ならば、3番目の人、13番目の人、23番目の人、33番目の人、43番目の人・・・というように標本の抽出が行われる。
3)層別抽出法(層化抽出法)
層別抽出法は、母集団をいくつかの層に分け、それぞれの層から単純無作為抽出法や系統抽出法によって標本を選び出す方法である。各層から抽出する標本の数は、母集団の各層の人数に比例させる(比例配分法)場合が多い。
4)多段無作為抽出法
多段無作為抽出法は、母集団をなんらかの基準によっていくつかのブロックに分けて、そのブロックのうちのいくつかを無作為に選択し、それをさらに下位ブロックに分割して、さらにそのうちのいくつかを無作為に抽出するというプロセスを繰り返す方法である。2段抽出法や3段抽出法が一般に用いられる。