5月のテーマ<マーケティング・リサーチ>
第4回 マーケティング情報システム
■ マーケティング管理者が効果的な意思決定を行えるようにするためには、社内・社外からの情報を蓄積して、適切な情報がいつでもどこでも取り出せる仕組み、適切な情報が効率的に分析できるような仕組みを構築することが望まれる。
1)マーケティング情報システムとは
マーケティング情報システム(マーケティング・インフォメーション・システム=MIS)とは「マーケティング意思決定者のために、適切かつタイムリーに正確な情報を収集し、それを整理・分析・評価・配布するためにデザインされた人間、機器、およびその手続きからなるシステム」である。
2)マーケティング情報システムの構成要素
マーケティング情報システムでは、初めに必要な情報は何かについて「情報ニーズの明確化」が行なわれ、次に「社内報告システム」、「マーケティング・インテリジェンス・システム」、「マーケティング・リサーチ・システム」から必要な情報が抽出される。さらに「情報分析システム」において情報の加工が行なわれ、マーケティング・マネジャーに「情報の伝達」が行なわれる。
■マーケティング・情報システム
- 情報ニーズの明確化
情報ニーズの明確化においては、マーケティング・マネジャーが入手したい情報が何かを探り当てる作業が行なわれる。
- 社内報告システム
社内報告システムでは、社内の記録やレポートなどが提供される。たとえば、経理部門からは財務諸表に関する情報が提供されるし、製造部門からは製造日程などについての情報が提供される。
- マーケティング・インテリジェンス・システム
マーケティング・インテリジェンスとは、マネジャーにとって必要な、環境の動きに関する日々の情報である。このような情報を扱うマーケティング・インテリジェンス・システムとは、環境を調査することによって情報を収集し、マーケティング・マネジャーに提供するシステムである。
- マーケティング・リサーチ・システム
マーケティング・マネジャーは、マーケティング・インテリジェンス・システムから提供される情報を単に待っているだけではない。発生した特定の課題に対して、調査を依頼する必要性が出てくる場合もある。その場合行なわれるのが、マーケティング・リサーチであり、マーケティング・リサーチを行うシステムがマーケティング・リサーチ・システムである。
- 情報分析システム
マーケティング・インテリジェンス・システムやマーケティング・リサーチ・システムなどによって収集された情報は、さらなる分析の必要な場合がある。情報分析システムでは、そのような情報に対して、より高度な統計的分析が行なわれる。そのため、情報分析システムには、いくつかの数学モデルが含まれている。
- 情報の伝達
これまで見てきたような情報の収集や加工が終わると、マーケティング・マネジャーに対して情報の伝達が行なわれる。