6月のテーマ<消費者行動>
第4回 ライフ・スタイル研究

■ 消費者行動モデルによる分析以外の視点から、消費者の購買行動の研究を行う領域としてライフ・スタイル研究がある。ライフ・スタイル研究では、消費者をライフ・スタイルに基づいて細分化し、市場細分化が行なわれることになる。つまりライフ・スタイル研究は、市場をどのように細分化するかという視点から行われた、消費者類型に関する研究であるといえる。

■ ライフ・スタイルとは
 ライフ・スタイルとは「人々の日々の活動、周囲の事物についての関心および社会的、個人的問題についての意見などに反映された、その人固有の生活様式」のことである。

1)ライフ・スタイル研究登場の背景
 消費者の行う商品選択、店舗選択、銘柄(ブランド)選択の差異は、従来、年齢や性別等の人口統計学的な要因によって充分に説明されるものと考えられていた。しかしながら、人口統計学的に同じ分類に入る人の間でも、購買態度や購買行動の面ではかなり大きな違いがあることがはっきり見られるようになってきた。つまり、消費者の意識や行動は、人口統計学的な要因では充分に説明できなくなってきたのである。こうして、消費者行動のより有用な説明原理を求める要請に応じて登場してきたのがライフ・スタイル研究である。
 この背景には、経済が成長し人々の購買力が飛躍的に増大し、モノの所有への欲求が満たされ、単に物質的欲求だけでなく生活の質をどのように高めていくかということに関心をもつようになったことがある。これによって、消費者という視点よりも生活者という視点の方が注目され、ライフ・スタイルとの関連が重要になったのである。

2)AIO分析
 ライフ・スタイル研究としては、AIO分析が有名である。
 具体的には、広告や製品などの企業からの刺激に対して消費者がどのように反応するかという反応過程を態度・動機などの仲介変数を用いながら解明しようとしたものである。有名なモデルとしてはハワード=シェスモデル、ニコシアモデルなどが挙げられる。
 AIO分析とは、Action(活動)、Interest(関心)、Opinion(意見)の3次元と人口統計学的変数によって特定の製品カテゴリーに関連したライフ・スタイルをとらえて、市場細分化を行うものである。
 以下に、AIO分析で用いられる変数を示すが、これらの変数に関するアンケートをもとにして、多変量解析(多数の調査項目を一括的に同時に分析する統計解析手法)によって消費者がライフ・スタイルごとに分類されるのである。

Action Interest Opinion 人口統計特性
●仕事
●趣味
●休暇
●レジャー
●地域社会
●買物
●スポーツ
●家族
●仕事
●地域社会
●ファッション
●食事・食物
●メデイア
●学習・教養
●自分
●社会的問題
●政治
●ビジネス
●教育
●製品
●文化
●年齢
●学歴
●収入
●職業
●家族構成
●住宅
●地域性  etc.


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