10月のテーマ<プロモーション>
第2回 プル戦略とプッシュ戦略

 プロモーション・ミックスは、対象とする製品のタイプや消費者の特性によって変わってくる。このような製品のタイプや消費者の特性によるプロモーション・ミックスの違いによってとられるマーケティング戦略には、プル戦略とプッシュ戦略という2つの考え方がある。

(1)プッシュ戦略
 プッシュ戦略は、消費者へのプロモーションにあたり、企業がセールスマンなどの手によって、メーカー→卸売業者→小売業者→消費者へと製品を販売して行くことに重点を置く戦略である。そのためこの戦略では、相対的に人的販売に重点が置かれることになる。プル戦略のように、消費者を製品に引きつけるのではなく、逆に製品を消費者の方に押して行くという意味合いがある。

(2)プル戦略
 プル戦略は、消費者へのプロモーションにあたり、企業が消費者に対して十分な製品やブランドの広告を行い、消費者側からの需要喚起を促し、その製品を販売している店舗等まで足を運ばせ、ブランド指名購買をさせることに重点を置く戦略である。そのため、この戦略では相対的に広告戦略に重点が置かれることになる。この戦略には、消費者を引きつける、または引っ張ってくるという意味があり、これによって、企業(メーカー)は流通チャネルによる取り扱いを確保することができる。

 ただし、プル戦略をとる場合には、人的販売は全く行われないとか、プッシュ戦略が行われる場合には、広告が全く行われないというわけではない。プル戦略とプッシュ戦略の違いはあくまでも相互補完的に組み合わされて展開されるべきものである。
 


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