10月のテーマ<プロモーション>
第3回 プロモーション戦略の決定とPLC
広告、広報活動、セールス・プロモーション、人的販売の組み合わせ、つまり、プロモーション・ミックスは、市場機会(製品寿命)に合わせて計画、実施しなければならない。プロダクト・ライフ・サイクルの各段階における市場機会の特徴と、そこでのプロモーション・ミックスの例をあげると、次のようになる。
■プロダクト・ライフ・サイクル■
(1)導入期
この段階では、消費者は自分が求めている製品そのものを認識していないことが多々ある。まして、導入期の製品が、消費者の生活にどのように役立つかを理解している人はごく少数であるといえよう。消費者がこのような状態に対するプロモーション・ミックスの戦略としては、潜在顧客に情報を伝え教育することによって、製品の存在を認知させ、その使用のしかた、その製品が欲求充足にどのように役立つかを理解させることである。
この時期において、売り手は、特定のブランドに対する需要(基本的需要)を創造する努力をしなければならない。この目的のために需要開拓的な広告が使用されることが多い。また展示会、見本市、消費者教育なども活発に行われる。特に知識集約型製品のメーカーは、新製品の説明のために人的販売を多用する。
(2)成長期
この時期になると、顧客は製品に対し認識を持つようになり、それに連動して製品はよく売れるようになる。売上げの伸び率が最も高いのもこの時期である。多くの利益が期待されるので、流通業者も販売に積極的になるが競争業者も参入し始めてくる。
この時期のプロモーション戦略として、マーケティング担当者は市場の一層の拡大を目指し、選択的需要(ブランド選好)の拡大を狙う。このために消費者に対しては広告やセールス・プロモーションを、流通業者に対しては人的販売を中心に、競争相手の動きをうかがいながら多彩なプロモーション活動を展開する。
(3)成熟期
この時期には市場への参入者が最も多くなり、特に価格を中心とした競争が激しくなって売上高の伸び率が徐々に低下する。
プロモーション戦略としては、広告は単に告知するためではなく、説得、あるいは思い出させるための手段として使われる。そのためコンテスト、プレミアム、クーポンといったセールス・プロモーションとの連携が強化される。
(4)衰退期
製品寿命の終焉段階として、売上高および利益が減退し、代わりの新製品が参入してくる。プロモーション戦略としては、店舗など購買時点を中心としたセールス・プロモーション、すなわち、景品付販売やPOP広告がほとんどを占めるようになる。