11月のテーマ<セールスパーソン活動>
第1回 セールスパーソン活動の意義・役割
(1)人的販売(セールスパーソン活動)の意義
人的販売とは、セールスパーソン(販売員)が顧客と直接会うことによって製品の購入を説得し、販売を締結させる販売活動であり、プロモーション活動の根源ともいうべきものである。セールスパーソンは消費者と直接接触しているので、自社製品、競争会社、他社製品、流通業者、顧客などの要望を知る貴重な情報源である。また、セールスパーソンはマーケティング戦略の遂行に中心的な役割を果たしている。
(2)セールスパーソンの役割
今日のセールスパーソンの業務あるいは役割は、顧客を訪問し、製品を提示し、注文をとるといった単純なものではない。現代のように競争の激しい時代には、セールスパーソンにも多様な業務や役割が要求されている。
1.情報の収集・伝達
取引先に影響を与えると思われる市場情報を取引先に伝える。また、市場についての生きた情報を会社に報告する。
2.購買の説得
セールスパーソンとして必要な製品知識(自社製品と他社製品について)、市場知識、自社についての知識を身につけ、顧客に適切なプレゼンテーションを行って、製品やサービスに関心をもたせ、購入を説得する。
3.販売活動の遂行
購買の決定権を持っている人を探り、交渉し、注文を受け、販売目標を達成する。
4.市場調査の実施
消費者、流通業者などを対象に調査を行い、販売管理者の意思決定に貢献する。
5.コンサルティング・セールスの実施
取引先である流通業者の経営を診断し、それに基づいてアドバイスしたり、取引先の業績を上げたりすることによって、自社製品の売上げの増大を図る。
6.会社の経営政策への協力
マーチャンダイジングやプロモーション政策に協力することはもちろんのこと、新製品の市場開拓や既存製品の在庫一掃など経営政策に全社的な立場から協力する。
7.顧客との親密な関係の維持
セールスパーソンは外部との接触が多く、外部者からは、セールスパーソンをとおして会社全体が評価される。セールスパーソンは会社の代表であるという自覚のもとに、会社のイメージ・アップに心掛けるとともに、普段から顧客を含む多くの人々との間に好ましい人間関係を築き、発展させる努力を怠ってはならない。
8.消費者のよい生活相談者としての存在
セールスパーソンは、消費者が抱える問題が、その製品を消費・使用することによって、どのように解消されるのか、親身になって相談にのり、消費者の生活向上のための手助けをする。
9.技術的助言者としての役割
特に生産財について言えることだが、製品に対する専門的知識を備え、購入することによって得られる利益を買い手に合理的に説明し、十分なアフターケアができる要件を身に付けておく。