11月のテーマ<セールスパーソン活動>
第2回 セールスパーソンの種類

 前回見てきたように、セールスパーソンは単なる販売員というだけでなく、実に多くの役割を果たしている。セールスパーソンは、その機能や対象としている顧客の違いによって、「オーダー・ゲッター」、「オーダー・テイカー」、「サポーティング・セールスパーソン」の3種類に分けられる。

(1)オーダー・ゲッター(order getters)
 オーダー・ゲッターは、“創造的販売”を行うセールスパーソンといわれ、注文を得るために、見込客に対し製品についての情報を伝え、購入するように説得することを使命とするセールスパーソンである。具体的活動は、現在の顧客に引き続き購入を促したり、新規の顧客を開拓することによって売上高を伸ばすことである。新規の顧客を開拓するためには、潜在ニーズを知り、彼らが求めている情報を提供しなければならない。とりわけ、新規顧客への潜在需要に依存している業界には、不動産、保険、家具、工具、重化学機械、自動車などがある。

(2)オーダー・テイカー(order taker)
 オーダー・テイカーは直訳すると「注文をとる人」という意味である。言葉を代えると注文を受ける人ということであるが、そのためにはセールスパーソンが顧客との間に長期持続的な充実した関係を継続することがその前提となる。オーダー・テイカーは、そのために顧客の求めに応じて、顧客が必要とする場所や時期に、十分なだけの製品を間違いなく用意することができなげればならない。オーダー・テイカーは、社内受注者と外回り受注者に分けられる。

(3)サポーティング・セールスパーソン(supporting salesperson)
 サポーティング・セールスパーソンは、販売のサポートをすることを業務とし、自分で直接的に販売を行うことはない。サポーティング・セールスパーソンの代表的なものとして、ミッショナリー・セールスパーソン、トレード・セールスパーソン、技術専門セールスパーソンがいる。

1.ミッショナリー・セールスパーソン(missionary salesperson)
 ミッショナリー・セールスパーソンは、通常、メーカーに雇われて、メーカーの取引先の販売の手助けをする者である。具体的には、小売店を訪問して情報を伝え、自社製品を仕入れるように説得する。例えば、医療器具や医薬品のメーカーはミッショナリー・セールスパーソンを使って、薬局、医者、病院などに自社製品の購入を促している。

2.トレード・セールスパーソン(trade salesperson)
 トレード・セールスパーソンは、小売店の店内での販売促進に注力し、それによって取引先を手助けしているセールスパーソンである。トレード・セールスパーソンが行う具体的な活動には、陳列棚への商品の補充、陳列棚など売場面積の拡張、ディスプレイの設定、店内での実演販売、仕入れを促すための見本の配布などがある。一般に食品メーカーや加工業者が好んでこのトレード・セールスパーソンを活用している。

3.技術専門セールスパーソン(technical salesperson)
 技術専門セールスパーソンは、製品への問合せ、システム設計、製品の設置など、多方面にわたって技術的な面から顧客への手助けを行うものである。仕事は専門的な技術を必要とすることが多いので、技術専門セールスパーソンは工学的な教育訓練を受ける必要がある。このようなセールスパーソンは、コンピュータ、設備機械、化学製品などの高度な専門知識を必要とする生産財の販売によく活躍している。


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