12月のテーマ<広告戦略>
第1回 広告の種類

1.広告の意義
 広告とは、特定のスポンサーがいて、それが費用負担する媒体を通じて伝えられる、意見、製品、およびサービスなどのノンパーソナル・プレゼンテーションによるプロモーションの形式である。

2.広告の種類
 テレビ広告や新聞広告など媒体別による広告の種類は一般的であるが、同じテレビ広告でも訴求相手、訴求地域、訴求内容などによっても分類することができる。

(1)訴求対象者別
 広告の訴求対象者が誰であるかによって消費者広告、産業広告、流通広告の3つに分類される。

消費者広告
製品を自己の消費の目的で購入する人々に対して行われる広告で、広告の大部分はこれにあたる。
産業広告
産業用品もしくは業務用品と呼ばれる原材料や、業務用目的のために使用される製品の広告である。
流通広告
「業者広告」とも呼ばれ、メーカーにより、再販売の目的で製品を購入する卸・小売業者向けになされる広告である。

(2)訴求地域別
 広告が全国的規模で行われるのか、それとも限られた一地域だけ行われるのかによって、全国広告、ブロック広告、地域広告に分かれる。

全国広告
新聞、テレビなどマス・メディアをとおして行われる広告で、全国的に販売網をもっているメーカーが広告主の場合が多いが、最近では、全国的に販売力を身につけてきた小売店によってもなされるようになってきた。
ブロック広告
「リージョナル広告」とも呼ばれ、数県にまたがって行われる広告である。中小規模のメーカーや、数県にわたる顧客を対象としている小売業者などにこの広告主が多い。
地域広告
「地元広告」ともいわれ、県内を商圏とする小売業者によって行われることが多い。ローカル紙ばかりでなく、テレビやラジオを媒体として使う地域広告も最近は増えてきた。

(3)広告目的別
広告の対象となるものの違いによって、製品広告と企業広告とに分かれる。

製品広告
製品の名称、性能、優位性などを知らせ、購買を促す広告で、大部分の広告がこれにあたる。
企業広告
自社企業のイメージやパトロネージ(愛顧心)の獲得増進のための広告である。

(4)需要創造別
 広告は製品のライフ・サイクルによってその内容、目的が変わってくる。

開拓的広告
製品が市場へ出始めた時期である導入期や、市場で地歩を固める確立期には、広告は需要開拓的目的でなされるので、この種の広告を開拓的広告という。
競争広告
ライフ・サイクルの成長期、成熟期には、シェアの拡大を目指して競争は最も激しくなる時期で、品質、価格、サービスなどあらゆる点で競争を意識した広告(=競争広告)がなされる。
維持広告
ライフ・サイクルの最後の段階である衰退期は、いかにして売上の減少を防ぎ維持するかということに広告の目的が絞られるので、この種の広告を維持広告という。


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