1月のテーマ<セールス・プロモーション(SP)>
第2回 消費者向けSP
消費者向けのセールス・プロモーション
消費者向けのセールス・プロモーションは、消費者に特定の小売店へのパトロネージ(愛顧心)を植えつけたり、特定の製品を購入・使用させたりすることを狙ったものである。
【消費者向けのセールス・プロモーションの方法】
(1)サンプリング
サンプリングとは、試供品や見本を供与することで、一般には新製品を紹介したり、既存のライバル製品のロイヤルティを弱めたりするために使われる。
サンプリングは特に新製品の販売促進に有効である。それによって消費者が気に入れば、他のブランドから自社ブランドヘの変更が期待できるし、店内での試供品の提供は、その店舗の売上げの増加や顧客の動員に効果的である。サンプリングの欠点としては、コストがかかること、対象となる製品の種類が限られること、さらに既存製品ではその効果が期待できないこと、などがあげられる。
(2)プレミアム
プレミアムは「景品付販売」と訳され、景品を無料もしくは割引価格で提供するものである。その目的は、消費者にある特定の製品の購買を促したり、店舗やショールームヘの来訪を求めたりすることで、実施方法には次のような方式がある。
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プレミアムの種類
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実施方法
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| @応募プレミアム |
指定する商品のラベルなどを指定の場所へ送付することを条件に景品を提供する方式。 |
| A商品添付 |
ある商品を買えば、かならず景品がもらえるように、景品が商品に添付してある方式。 |
| B店頭プレミアム |
小売店の店頭で製品に景品をつけて渡す方式。 |
| Cクーポン |
商品に添付されたクーポン(割引券)を集め、これがまとまれば、それと引換えに景品を渡す方式。 |
(3)クーポン
クーポン(coupon)は「ディール」(deals)とも呼ばれ、クーポンと呼ばれる割引券を媒介とした一種の値引きである。クーポンの配布方法には広告への貼付、ラベルヘの印刷、包装への封入、消費者への郵送、店頭配布といった方法がある。
(4)コンテスト
コンテストは「懸賞販売」と訳され、抽選などの方法によって当選者に賞を与えるものである。これによって消費者に製品や企業に対する関心や好意をもたせることを狙っている。その性質上、消費者の獲得欲や所有欲など人間の心理を巧みに利用したものが多く、放置すると懸賞にゆきすぎがみられ社会的にも好ましくないので、今日では景表法によってその上限が規制されている。多数の消費者の参加が得られるように、広告とのタイ・アップなどさまざまな工夫がなされている。
(5)消費者教育
消費者教育は、消費者に対して製品の特性を伝え、使用方法を教育・啓蒙することによって、販売の促進を図ろうとするものである。消費者教育は実演(デモンストレーション)と講義(セミナー)による方法がある。東京ガスの料理教育、ヤマハ、カワイの音楽教室などが有名である。
(6)スタンプ
スタンプは、プレミアムの特異な形態である。消費者は買物の金額に応じて、台紙にスタンプを受けたり、切手の半分ほどの大きさのクーポン券を受け取ったりして、それを所定の枚数に達するまで集めて、商品や現金と取り換える。ほとんどの場合、小売店が顧客を集めたり維持したりする目的で使用している。