3月のテーマ<PR(パブリック・リレーションズ)>
第4回 パブリシティ

 先週は、PRの進め方について見てきた。今週は、パブリシティについて見ていこう。

1.パブリシティの意義
 パブリシティとはスポンサーが媒体に代金を払うことなく、企業や製品を記事や番組に掲載・放送するように媒体に働きかける活動である。PR活動は様々な活動からなるコミュニケーション活動であるから、その意味ではパブリシティPR活動の下位概念であり、PR活動の有力な手段であるといえる。
 販売競争が激しく広告や人的販売にも予算や効果からみて限度がある以上、パブリシティを活用することは、マーケティング戦略上、非常に意義のあることである。パブリシティは原則として無料ではあるが、一度とりあげられれば、パブリシティの性格上、受け手に与える信頼度や注目度、そしてインパクトは広告以上のものがある。問題は、広告と違って無料であるために媒体にとりあげられるという保証がないこと、とりあげられたとしてもその日時、場所、内容、量、頻度などについてスポンサーに裁量権がないことである。

2.パブリシティの対象
 パブリシティの対象となるものは、製品、サービス、アイデア、人、組織、イベントなど数多くのものがある。一般には新製品の紹介、企業のイメージ・アップを狙ったものが多い。
 また、企業にとって不名誉、不利益、マイナス・イメージとなることを克服する目的でパブリシティが使われることがある。

3.パブリシティの種類
 パブリシティのおもな種類としては、以下のものがあげられる。

【パブリシティの種類】

(1)ニュース・パブリシティ
 パブリシティのもっとも一般的なタイプであり、新聞やテレビなどの媒体にニュースとしてリリースされるものである。これはニュース・リリースの形で媒体に流れされる。その内容には、大型設備の配置、人事異動、生産額、雇用状況、特別催事などがある。
(2)サービス・パブリシティ
 新聞や雑誌の購読者にファッション、旅行、食べ物、美容、その他のテーマに関する情報、アドバイス、提案を与えるためのものである。例えば、新聞に掲載される調理法やメニューの多くは食品メーカーから提供されることが多い。
(3)経済パブリシティ
 経済誌の金融欄などに掲載される情報である。これらのニュースや特集記事の多くは、銀行、投資会社、保険会社からの提供によるものが多い。
(4)製品パブリシティ
 新製品の発売、製品の改良、製品の評判などが主な内容である。ニュース性のある話題が発掘され、消費者、流通業者などに伝えられる。
(5)緊急パブリシティ
 被害の大きな工事事故などは、パブリシティの対象となる。緊急事態における問題の対処がPR担当者によって適切に行われると、よい印象を与えることができる。
(6)ラジオ・テレビ・パブリシティ
 スピーチ、対談、討論会などの形式をとったパブリシティである。社会的に影響のある人によるラジオやテレビでのスピーチは、企業の好ましいイメージづくりに有効である。


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