<< 優位な競争策の決定(競争戦略) >>
■ 市場が成熟すると市場の限られたパイを企業同士で奪い合う形になり、厳しい競争にさらされることとなる。M.E.ポーターは、このような市場成熟期においては成長戦略のなかでも多角化戦略などの展開よりも、現在の市場を対象にした市場浸透戦略が重要であることを指摘した。そしてアンゾフのいう市場浸透戦略は、ポーターにより競争戦略と名付けられたのである。
■ 競争市場の規定要因 業界における企業の競争状況は「既存企業間の競争の強さ」、「潜在的競争者の参入可能性の強さ」、「代替製品の圧力の強さ」、「供給業者の交渉力」、「買い手の交渉力」という5つの要因により規定される。
■ 競争の基本戦略 ポーターは上記の5つの要因により規定される競争環境において、競争相手に打ち勝つための基本戦略として、コスト・リーダーシップ、差別化、集中の3つを示した。
■ 競争地位別戦略 競争戦略には、「市場における相対的競争地位」に基づいて望ましい戦略を探究しようとする研究もある。 市場における競争地位は、戦略の合理性を規定する経営資源の投入状況によって示される。具体的には、横軸に経営資源力を示す量を、縦軸には経営資源の独自性を示す質をとり、マトリックスを作成する。ここから、リーダー、チャレンジャー、ニッチャー、フォロワーという競争地位のタイプが導き出され、自社がどのタイプに該当するのかを明らかにするのである。