3月のテーマ

<< ターゲット・マーケティング >>



■ ターゲット・マーケティングとは、ターゲット市場(標的市場)を定めて、その市場に自社のマーケティング・ミックスを投入するマーケティング・プロセスをいう。

■ 企業は、ターゲット市場の選択を行うための前段階として、市場をどのように見て行くべきかという基準を得るために、市場細分化を行う。市場細分化とは、「異なった製品、異なったマーケティング・ミックスを要求するであろうと考えられる購買者グループごとに市場を分割する活動である。」このような市場細分化を出発点にして、ターゲット市場の選択が行なわれる。

■ 市場細分化を進めるためには、的確な変数(基準)に基づいて、標的となる細分を明確にすることが必要である。一般的に用いられている市場細分化の変数(基準)には、地理的変数、人口統計学的変数、心理的変数、行動変数などがある。

  1. 地理的変数(ジオグラフィック変数)
    市場を国、地域、都市、町村のように異なる地理的単位で区分する方法であり、市場細分化の最も古典的な方法である。

  2. 人口統計学的変数(人口動態変数、デモグラフィック変数)
    市場を年齢、性別、家族構成、家族ライフサイクル、所得、職業、教育、宗教、人種、国籍などに基づいて区分する方法である。

  3. 心理的変数(サイコグラフィック変数)
    社会階層、ライフスタイル、パーソナリティなどによって市場を区分する方法である。

  4. 行動変数
    行動変数による細分化では、購買者は製品あるいは製品属性に対する知識、態度、使用、反応などによって区分されている。具体的には、購買状況、ベネフィット、使用者のタイプ、使用率、ブランド・ロイヤルティのタイプなどの基準がある。


■ 細分化された市場に対して、企業はどのように対応すべきかを決めることになる。このプロセスはターゲット市場の選択と呼ばれる。企業がターゲット市場を選択する場合、その対応の仕方には大きく分けて、非差別化型マーケティング、差別化型マーケティング、集中化マーケティングの3つの基本的な考え方がある。

◆ターゲット市場選択の類型

  1. 非差別化型マーケティング
    基本的には、人々のニーズがいかに異なっているかということよりも、いかに共通しているかということに注目した考え方であり、市場全体を一つと捉え、一つの製品で市場に対応して行く戦略である。

  2. 差別化型マーケティング
    企業が、細分化された市場全体を対象にして、それぞれの細分化された市場ごとに適した別々の製品やマーケティング・プログラムを展開することである。

  3. 集中化マーケティング
    経営資源の効果的活用のために、細分化された市場のうちの少数にアプローチする方法である。