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【経理部門】
  • 決算事務
     3月決算の企業においては、帳簿を締め切り残高試算表など各種帳票類の作成を行う。また、決算方針と確定した数字に基づいて決算書の作成を進めていく。会計や税制制度の変更で、今回から新たに行う処理については、充分な事前準備と会計事務所との緻密な連携を行うことが必要となる。

  • 税務事務と納税資金手当て
     3月決算の企業については、法人税、消費税の申告・納付は原則2ヶ月以内となっている。税法上の益金、損金は、一般会計上の収益、費用・損失とことなるため、申告調整処理が必要となってくる。結構な手間となるので、4月から準備しておくことが得策である。
     また、納付についての資金手当の確認も必要である。特に消費税については赤字決算の企業においても納付する必要があるケースが多いので注意が必要である。

  • 給与所得者異動届出書の提出
     この1月に個人住民税の「給与支払い報告書」を提出した人の中で、その後退職したり、出向先から給与の支払いを受けるようになった場合は、「給与支払い報告に係わる給与所得者異動届出書」を作成し、4月15日までに市町村宛に提出を行う。

  • 新入社員に絡む賃金台帳の整備
     新入社員からは、扶養親族がいない場合でも、最初の給与計算を始める前までに「扶養控除等申告書」を提出してもらう。それにより、賃金台帳(個人別源泉徴収簿)の必要項目を整備し、源泉徴収に備える。
     また、その他にも扶養親族数に異動があった社員がいる場合には、同様に申告書を提出してもらい、賃金台帳を訂正しておく。

【人事・労務部門】
  • 新入社員の受け入れ
     4月に新入社員を受け入れ、入社式や全体での研修を実施する場合には、彼らが日程や内容を理解しているかを改めて確認する。
     また入社後しばらくしてから、人事部門として、新人の配属先における働きぶりや生活の様子を確認し、必要があればフォローすることも重要である。

  • 社会・労働保険の資格得喪手続き
     新入社員等社員に入退社がある場合、健保・厚生年金は健康組合、雇用保険は所轄公共職業安定所に資格得喪手続きを行う。それぞれ期日が異なるので注意が必要である。
     また異なる事業所間での転勤があった場合も同様の手続きが必となる。

  • 労働保険の年度更新手続
     労働保険(雇用・労災保険)の継続事業における年度更新の受付は4月1日から始まる。締め切りは5月20日で早めにとりかかったほうがよい。

  • 昇給に伴う給与計算の準備
     4月に定期昇給を行う場合、個人別の給与計算書に新基本給などの金額を移し替えて置く。基本の切り替えに応じて変化する残業手当の単価や諸手当についても計算しておく。

  • 来春卒業予定者の採用活動のスタート
     就職協定が廃止されているので、採用活動はどんどん早くなっているようである。早めに採用スケジュールを作成し、他社の動向を気にしながら確実な採用活動を始める。
     尚、短大、大学などの来春新卒予定者に対する公共職業安定所の求人票は4月1日から受け付けている。
【総務・庶務部門】
  • 株主総会の準備
     3月決算に株式会社であれば、2ヶ月(または3ヶ月)以内に定時株主総会を招集する。4月から順次準備を行っていく。今回の商法改正により、株主への通知、議決権行使、議事録などの電子化が可能となっているので、従来とやりかたを変える場合は、特に早目の準備が必要となる。

  • ゴールデン・ウイーク中の業務保全
     ゴールデン・ウイークの休暇の設定は年々長期化する傾向にある。事前に自社の休暇日程を取引先に連絡しておく。また、自社がサービスを受ける配送、集荷、決済などについて不都合がないよう調整しておく。
     また、休暇中についての緊急時連絡体制を確認しておく。

  • 衣替え等の準備
     季節の変わり目であるため、暖房器具の点検格納や制服、作業服の衣替えの準備を行う。

   第45回   4・5月のテーマ<原価計算>   第4回 標準原価  
 

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3.標準原価の活用場面

 標準原価は以下のような場面で活用することを目的として設定される。  

(1)効果的な原価管理を行う
実際に発生した原価が、良かったのかうまくいかなかったのかを判断する基準として標準原価を活用する。標準原価と実際に発生した原価の比べてその違い(差異)を分析する。それにより、材料の調達や製造の過程における無理無駄を明らかにして対策を打つことで、今後の原価能率を向上させる。どんな差異が発生しているかによって、分析の視点、対策の方向性が異なってくる。

差異の種類
分析の視点
材料費に
ついての分析
数量差異 材料のロス、使いすぎがなかったか
価格差異 材料の購入価格はどうだったか
労務費に
ついての分析
時間差異 工員の作業時間がかかりすぎていないか
賃率差異 賃金の発生額、人員の過不足はどうだったか
製造間接費に
ついての分析
操業度差異 生産量は予想通 りだったか
予算差異 間接費の発生額が多すぎないか
能率差異 実際の生産量に対する作業能率はどうだったか

(2)スピーディーに業績の確認を行う
 その日やその月にどのくらい儲かったかをすぐに評価したいときに、実際に発生した原価を調べて計算していたのでは時間や手間が掛かり過ぎてしまう。そこで、売れた製品についての標準原価を活用することで、素早くコストを計算して利益を求めることが可能となる。

(3)売値の決定を行う
 標準原価を元にして、適正な利益を確保できる価格を素早く設定することができる。特に競争上価格を変更せざるを得ないときや、複数の製品をパッケージとして販売するときの価格設定を迅速に行うことができる。

(4)予算作成や生産計画の策定を行う
 今後の生産量が決まれば、その製品の標準原価を使うことで、人員や材料を調達するための資金の必要量を簡単に計算できるので、迅速で正確な生産準備を行うことができる。逆に利益を確保するために、何をどれだけ販売する必要があるか、間接費をいくらまで掛けることができるか、といった予算を組むことも容易となる。


 

 



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