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講師紹介 |

内田裕子(うちだゆうこ)
1991年玉川大学卒業後、大和證券にトレーダーとして入社しエクイティマーケットの第一線で現場を経験する。95年に同社の社内TV放送である「大和サテライト」のキャスターへ抜擢、それを機にCS番組の出演や企業のIR活動のコンサルティングなど活躍の場を広げる。2000年に財部誠一事務所へ移籍、財部氏が主宰の経済政策シンクタンク「ハーベイロードジャパン」で経済ジャーナリストとして活動中。
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friday@bizdo.jp
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■第5回 |
1兆円の税収増のわけ |
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日本の財政が危機的な状態だということは第1回目のコラムで書きましたが、
今日は少し明るい話題から。
先日、2003年度の国の一般会計の税収が予算と比べて1兆円程度増え、43兆円規模になったということが財務省から発表されました。
これまで日本経済の先行きに対して悲観的な記事ばかりでしたが、このところ景気が底をうったことを示す指標がずいぶん見られるようになってきて、いい傾向ですね。
さて、今回、国の税収が1兆円増えたということですが、これはどういうことでしょう。
税収の中身を見ていきましょう。
当初、日本国を運営する費用(歳出)は81兆8千億円。これを税収41兆8千億円や36兆4千億円を新規国債の発行などでまかなうことになっていました。新規国債は借金ですから、日本国運営費用の半分ちかくは借金で調達されているわけです。しかし、今回、税収が1兆円あがったということで、借金をする額を減らすことができたわけです。
「36兆円も35兆円もたいして変わらないよ」なんて思ってはいけません。こういったことをコツコツと繰り返していくことでしか、日本の財政は立ち直らないのですから。
でも、もともと小泉さんは30兆円以内に国債発行を押えるっていっていたわけで、そういう意味では財政再建への道のりはまだ遠いのですがね。
では、税収増の話を戻しましょう。
おそらく小泉首相にしてみたら、これには、してやったり、といったところでしょう。
実際、小泉首相は最近の景気回復について「構造改革の成果が現れてきた」という意味のコメントをあちこちでしていますが、そうではなく、税収が劇的に増えた理由はただひとつ、大企業の業績がよくなってきたからです。ようするに、これは企業が懸命になって業績を回復すべく努力した結果なわけです。社内改革をはじめ、苦しい思いをしてさまざまな変化に対応できるように生まれ変わったことで、出した利益なのです。それが、消費税、法人税となって国に納められたわけです。
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