さて、選挙前には、毎度のことながら、政治家のみえみえのパフォーマンスがおこなわれますが、今回ほど「うんざり」とした気持ちにさせられたことはありません。特にひどいと思ったのは、曽我ひとみさんの件です。
あっ、誤解をしないでくださいね。今回、曽我さんが家族に再会できることは本当に素晴らしいことだと思います。帰国した拉致被害者のみなさんの中で、ひとりだけ寂しそうな表情を浮かべていた曽我さんに対して、同情し、心を痛めなかった人はいないと思います。それが、インドネシアでの再会が決まると、笑顔も見え、急につややかになられて、ああ、人間の体は正直なものだなあ、などと関心しながら、TVに映る曽我さんに向かって「ホント良かったねぇ」と思わず声を掛けた方も大勢いると思います。
インドネシアも良く協力してくれましたが、これは当然といえば当然です。1996〜2002年度におけるわが国のインドネシアに対する援助額は、累計で1兆1278億円。その内訳を見ると、有償資金協力が9866億円、無償資金協力648億円、技術協力763億円となっています。財政危機である日本にとって大変な負担だが、こういう場面では友好国があるというのは、大事なことだな、と感じるわけです。
しかし、ここで疑問です。
なぜ、再会の日が選挙直前の金曜日なのでしょうか?
しかも、その後家族がずっと一緒にいられるように根回しが整っているならまだしも、そこまでの配慮は当然なく、「感動のご対面の場面」だけを切り取って見せようとしている。
これは絶対におかしいですよね、小泉さん。
自分のPRの為に人の不幸を利用する。曽我さん一家に対して失礼きわまりない行為ですよ。しかも、やればできるわけですよね、こんな短期間で。でも、曽我さんは1年9ヶ月も待たされた。曽我さんは本当に1年9ヶ月も待たなければいけなかったのでしょうか?
きっとそうではなかったと思います。これが小泉政権のやり方というわけでしょう。
自分の年金未納がばれたら「人生いろいろ」とわけのわからない不誠実な態度でごまかし、むりやり新しい話題を提供すべく、慌ててお米25万トン(およそ7億円)と、医薬品をお土産に北朝鮮へ飛んでいく。アメリカ行けば、ブッシュに多国籍軍参戦について調子のいい事を言ってすりよる。もう、ブッシュも金正日も大喜びです。これで本当にいいのでしょうか。
誰が小泉さんに知恵を付けているのかと、政治に詳しい識者に聞いたら「どうやら自分で指示しているらしいですよ」ということです。
もう、私達はそういった三文芝居にだまされてはいけません。本当の国益とはなにかを理解し、それを誠実に実行してくれる政治家を見出し、育てていかなくてはいけないのです。時間はかかりますが、それはあなたの1票からしか始まらないのです。
さて、この原稿がホームページ上にアップされた時には参院選の結果がでているわけです。それはあなたにとって喜ばしい結果となったのでしょうか。それともがっかりする結果となったのでしょうか?
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