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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

1991年玉川大学卒業後、大和證券にトレーダーとして入社しエクイティマーケットの第一線で現場を経験する。95年に同社の社内TV放送である「大和サテライト」のキャスターへ抜擢、それを機にCS番組の出演や企業のIR活動のコンサルティングなど活躍の場を広げる。2000年に財部誠一事務所へ移籍、財部氏が主宰の経済政策シンクタンク「ハーベイロードジャパン」で経済ジャーナリストとして活動中。

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friday@bizdo.jp


 
 ■第7回
 少子高齢化
 
 

 そして少子高齢化の影響をダイレクトに受けるのが、年金問題です。

 先日、国会で野党議員欠席の中、「年金制度改革法」が強引に可決されました。とっても見苦しい場面でしたね。
 本来なら、子どもが生まれつづけることで成立してきた日本の年金制度は、抜本改革必要な時期になっているはずなのですが、選挙前ということもあり、制度間の不公平や年金未納議員の責任問題をうやむやにしたまま、現役世代にも、高齢者にも、どちらにも良い顔をして、現実的ではない法案をむりやり通してしまったわけです。

 もっと問題だったのは、その法案が可決されたときの年金保険料の前提条件となった出生率がインチキだったことです。
 政府与党は、出生率を1.32人と発表していました。出生率とは1人の女性が生涯に産む子どもの数の平均値ですが、これが年金保険料を算出する前提条件となるものです。

 が、法案可決直後、出生率は1.29に下方修正されました。

 ようするに、実際よりも多めに見積もっていたわけです。こうなると、負担も給付ももっと厳しい数字にならざるを得ないわけですが、そこの修正はされず、あいまいなままです。政治家にとって、10年先、20年先は自分はリタイアしているわけで、その時はその時の政治がなんとかするだろう、くらいにしか思っていないのですね。

 でも、政治家に文句を言って、コンマいくつの話にやっきになるよりも、どうしたら女性が前向きな気持ちで子どもを産めるのかを考えたほうがよさそうですよね。

 では、なぜ、女性は子どもを産まなくなってしまったのでしょうか。

 国立社会保障・人口問題研究所によりますと、その理由は以下の通りだそうです。
1.子育てや教育にお金がかかり過ぎるから 
2.高齢で生むのがいやだから
3.育児の心理的負担、肉体的負担に耐えられないから
4.子どもがのびのび育つ社会環境ではないから
5.健康上の理由から

 5.の理由以外は、政治や地域支援などで、なんとかなりそうですよね。

 1.はまさに政治の問題ですね。公立校の悪評が学費の高い私立校への進学に向かわせているわけで、学費の安い、公立校の建て直しが重要なのではないでしょうか?

 2.は仕事をもつ女性が多いのかと思いますが、高齢になる前に、その気になればいいわけで、そこは企業の支援が欠かせないところでしょう。産休から戻ってくるまで、今のポストを保障するのは絶対条件で、産休から戻ったときも「浦島太郎」のようにならないように、緩やかに在宅勤務をしてもらうとか、社内託児施設をつくるなど、出産がキャリアに悪影響を与えることがないように、考えなければいけませんね。

 3.は夫の育児参加ですね。育児は夫婦の仕事ということを社会全体で認識しなければいけませんね。お父さん、がんばって下さい。

 4.は地域が一体となって子どもを守る努力をしなければ、今は、子どもを公園であそばせることも恐ろしくてできませんよね。監視社会になってはいけませんが、セキュリティ強化は地域の課題でしょうね。

 でももっと重要なことは女性たちを「その気」にさせることではないでしょうか。

 じつは最近ベストセラーになっている『負け犬の遠吠え』という本があることをごぞんじでしょうか。「30代、独身、子なしはいくら仕事が出来ても、所詮は負け犬なのです」という強烈なキャッチフレーズが、その条件に当てはまる女性達を震え上がらせました。この本は「負け犬」だけでなく、「勝ち犬」や「負け犬の上司」「負け犬の親」にまで読者層を広げて、販売部数を伸ばしつづけています。

 人に負けることが大嫌いなキャリアウーマン達にとって「負け犬」なんてレッテルを張られるのは耐えられないことでしょう。

 成功している女性の持ち物といえば「エルメスのバーキン」とか「ハリーウィンストンのダイヤモンド」とかが挙げられますが、これが「子ども」なんてことになれば、負けないわよ!とばかりに出生率が急上昇するかもしれませんね!

 世の女性達よ、がんばりましょう。私もがんばります(^_^;)

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