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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

1991年玉川大学卒業後、大和證券にトレーダーとして入社しエクイティマーケットの第一線で現場を経験する。95年に同社の社内TV放送である「大和サテライト」のキャスターへ抜擢、それを機にCS番組の出演や企業のIR活動のコンサルティングなど活躍の場を広げる。2000年に財部誠一事務所へ移籍、財部氏が主宰の経済政策シンクタンク「ハーベイロードジャパン」で経済ジャーナリストとして活動中。

【質問はこちらまで】
friday@bizdo.jp


 
 ■第15回
 中国投資
 
 

 まずは中国の企業が上場している取引所は3箇所。上海、深セン、香港で株式の売買が行なわれています。上海の取引所の設立が1990年、深センは91年と比較的新しい取引所です。

 ご存知の通り中国は社会主義国。数年前までは中国企業は全てが国有企業ですから、当然、資本主義の象徴である株式市場なんてものは存在しませんでした。しかし、労働過剰で、非効率的に運営されてきた国有企業が抱える、深刻な経営不振をなんとかしなければならないという状況に追い込まれた中国政府は、90年、資本市場を整備し、そこで国有企業に株式を発行させ、民営化することで、資金調達の手段を与えるということに踏み切りました。この流れは、89年の天安門事件を大きなきっかけとし、凄まじい勢いで進められてきました。

 さて、その3市場で扱われている株ですが、大きく分けて5種類あります。 A株、B株、H株、レッドチップ、それ以外の香港株です。
 A株、B株、H株、レッドチップ、GEMと、それ以外の香港株です。

項目
(取引通貨)
投資家 上場企業数 時価総額 指数
(9月21日引け値)
上海市場 A株
(人民元)
中国人のみ 757 39兆5千億円 上海A株指数
1536.819
B株
(USドル)
外国人も可 54 5千億円 上海B株指数
93.034
深セン市場 A株
(人民元)
中国人のみ 487 19兆5千億円 深センA株指数
353.347
B株
(香港ドル)
外国人も可 57 5千3百億円 深センB株指数
252.806
香港市場 メインボード
(香港ドル)
外国人も可 862 55兆2千億円 ハンセン株指数
13196.18
H株
(香港ドル)
外国人も可 98 2兆2千億円 香港H株指数
4625.690
  レッド・
チップス
(香港ドル)
外国人も可 75 12兆2千億円 香港レッド・チップ指数
1459.430
GEM
(香港ドル)
外国人も可 195 8千3百億円 GEM株指数
983.360
東証(参考) 1部 外国人も可 1585 400兆円 日経225
10,895.16
マザーズ 外国人も可 107 7千億円 マザーズ株指数
1739.57

※ピンクが私達の買える中国株。
※香港市場のH株、レッドチップ、GEMはメインボードとダブリあり。

 A株とB株ってなにさ?思いますが、「A株」は中国国内の人しか買えず、人民元で取引されます。私たち外国人が買えるのは上海と深センの市場の「B株」と香港市場の株です。

 B株の市場規模はA株の10分の1程度しかありません。東証1部の売買代金が1兆円、時価総額が400兆を越えるのに比較すると、上海B株市場は、売買代金176億人民元(2464億円)、時価総額は375億人民元(5250億円)と小規模です。東証1部の時価総額が400兆を越えるのに比較すると、上海B株市場の時価総額は約5000億円程度と小規模です。

 なぜ、こんなに制限がされているのかといいますと、ここも中国政府のしたたかなところで、外資はほしい。のどから手が出るほどほしい。でも、急激に外資が入ったら、あっという間に国有企業の株が買い占められてしまうなど、中国の資本市場が大混乱に陥る可能性があります。だから、中国政府がコントロールできる範囲で制限しながら、少しづつ、少しづつ市場を開放しているのです。外国の企業が中国に進出するときも、必ず国有企業との合弁という形をとらされるし、14億人という巨大マーケットと安い人件費をちらつかせながら、実にうまく外資を取り入れて成長しているわけです。

 香港市場は歴史のある市場です。H株とは、香港のHです。本社が中国本土にあるけれど、中国証券監督委員会により香港株式市場に上場が認められたもの。鉄鋼、石油化学、家電など、国営のインフラ、大型基幹産業が多くありますので、オリンピック、万博など大型の公共投資を控えている今、上昇期待が高い銘柄が多く注目されています。

 レッドチップは、原則として中国本土の資本比率が35%以上を占め、香港に本社がある株式のこと。香港国内の優良株「ブルーチップ」に対して、中国を象徴する赤にちなんで「レッドチップ」呼ばれています。

 それ以外にはブルーチップに代表される一般的な香港株と、新興市場であるGEM市場があります。ここはベンチャーが多く、香港、中国以外のアジア企業も上場しています。

 それ以外にはブルーチップに代表される一般的な香港株と、新興市場であるGEM市場がある。ここはベンチャーが多く、香港、中国以外のアジア企業も上場しています。香港市場は全て香港ドルで取引されています。

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