こんにちは。前回は中国の株式マーケットについてお話しました。上海、深セン、香港と中国の3市場の特徴を並べてみましたが、少しは身近になってきましたでしょうか。
今回は、それらの中国のマーケットへどうコミットすればいいのか、その方法を書いてみましょう。
まず、現在、中国のマーケットではいったい何が起こっているのでしょう。そして、どんな業種の株が売買されているのでしょうか。そこから始めましょう。
まずは上海B株市場見ていきましょう。(私たち日本人は現在、B株市場の銘柄しか取引することができませんので。)以下の表は、9月30日の出来高ランキングです。取引された株数の多い順、上位10銘柄を見てみましょう。
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順位
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市場コード
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銘柄
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取引値
(USドル)
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出来高
(千株)
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事業内容
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1
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900921 |
大盈現代農業
(ダイエイゲンダイノウギョウ) |
0.219 |
2236 |
筆記用具メーカー最大手、万年筆は世界トップだが赤字に苦しみ、徐々に撤退へ。最近は現代都市農業に進出 |
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2
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900910 |
上海海立
(シャンハイカイリツ) |
0.494 |
1391 |
エアコン、冷蔵庫コンプレッサーの世界的メーカー。国内はシェア25%。中国全輸出量8割が同社製品。 |
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3
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900946 |
ST済南軽騎摩托車
(ジーナンバイク) |
0.199 |
1329 |
バイクメーカー。業界トップ維持も98年から業績不振。不良債権、訴訟、対外債務を抱え、経営は不安定。 |
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4
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900947 |
上海振華港口機械
(シンカコウコウキカイ) |
0.864 |
1154 |
コンテナクレーンシェア35%で世界最大手。コスト安で世界企業に急成長。売上高7年連続30%の成長。典型的なB株優良銘柄の1つ。 |
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5
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900948 |
内蒙古伊泰煤炭
(イータイコール) |
0.808 |
1012 |
原炭の生産、運輸、販売。拠点の内モンゴルの石炭埋蔵量は全土の6分の1。国の小規模炭坑閉鎖や輸出奨励で業績上昇。西部大開発でも恩恵。 |
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6
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900924 |
上工(シャンコウ) |
0.311 |
888 |
工業用ミシン生産・輸出国内最大。海外でのブランド確立のため提携、合弁を利用、傘下3企業で輸出拡大。売上に占める輸出の割合は42%。 |
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7
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900919 |
ST上海大江
(シャンハイダジャン) |
0.190 |
857 |
飼料・養鶏の生産・加工国内大手。製品半分は日本。日本輸入量の約25%が同社。01年日韓の輸入禁止措置が業績に直結。経営最大の不確定要素。 |
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8
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900952 |
錦州港
(ジンジョウポート) |
0.469 |
833 |
港湾業務大手。渤海湾錦州港は中国第22位の港。原油積み降ろし、製油輸出、湾口運輸サービス。東北中西部、華北北部、内蒙東部に最速経路の港。 |
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9
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900921 |
浙江東南発電
(トウナンハツデン) |
0.672 |
629 |
浙江省基盤の電力大手。隣接する上海、広東省と成長。電力需要が業績好調の基盤。配当継続実施、外資持ち株増加、国有大型企業の優良銘柄の1つ。 |
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10
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900936 |
エルドスカシミア
(内蒙古鄂爾多斯羊絨制品股フェン有限公司) |
0.349 |
611 |
内モンゴル自治区拠点のカシミア製品の世界最大手。国内シェア40%、海外25%。国際市場で地位確立。2010年に世界シェア50%が同社目標。 |
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おもしろいですね。出来高1位は「英雄」という万年筆を世界60以上の国に出荷量している、世界のトップ企業ですが、赤字に苦しみ、最近は農業事業にシフトしているということです。「万年筆や文房具のメーカーが農業ねえ…」一瞬考えてしまいますが、万年筆、ボールペンなどは、輸出商品としてはかなり早く中国で生産が行なわれたものの1つですが、やはりこうした単純な商品はコスト競争に陥ってしまって、利益が上がらなくなってしまうわけですね。日本とのコスト競争には勝利した中国ですが、こんどはもっと人件費が安い中国国内の企業や東南アジアとの競争が始まっているのです。
そういう意味では、一気に競争力のある国際企業を目指そうと、政府主導で、外資をうまく取り入れながら、買収、合併を積極的に進めている中国企業が多く見られます。
中国の国有企業が生き残りをかけて、必死にダイナミックに変化していっていることが分かります。
さて、ランキング1位の「ダイエイゲンダイ農業」の出来高は223万6千株。株価は0.219USドルですので、1ドル110円で計算すると、株価は日本円で24.09円。業績低迷というコメントがあったので、株価は比較的安めですね。100株単位なので、×100だと、最低売買代金は約2400円です。
ここに諸経費が乗っかってきますのでご注意ください。
窓口になる日本の証券会社に払う「国内取次ぎ手数料」、そして現地の中国の証券会社に払う「委託手数料」「印紙税」、証券先物管理委員会に払う「売買手数料」(香港)や取引所に払う「取引所手数料」(上海・深セン)など。それぞれは小額ですが、結構かかりますね。
取引通貨はUSドル、もしくは香港ドルですから、往復の為替手数料もかかりますし、あと、中国の株なのに売却益に対して、日本株と同じだけの税金がちゃんと取られますので、しっかり費用計算してから売買しないとだめですね。上記費用は窓口の日本の証券会社に払うことになります。
ただ、中国株の場合、今のところ日本のどの証券会社に行っても取引できる、というものでもありません。東洋証券、岡三証券、SMBCフレンド証券、コスモ証券、新光証券、東海東京証券、アイザワ証券、ユナイテッドワールド証券などが中国株に力を入れているようです。会社によって、取引できる銘柄や金額も違いますので、興味のある人は各証券会社に問い合わせてみてくださいね。
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