15日、米国のコリン・パウエル国務長官(67)が辞任することになりました。
そのニュースを伝える新聞を見ながら、「唯一の良心がいなくなっちゃうのか…」と、ひとりごちていたら、隣に座って、同じく新聞を読んでいた、我が師匠・財部誠一も、厳しい顔をしながら、「うむ」とうなずいていました。
「勇気と命を浪費してはいけない」
常に軍事力の行使には慎重な姿勢をとっていたと言われるパウエル氏は、91年に起こった湾岸戦争を率いたエリート軍人でした。経歴をもっとさかのぼると、1937年、ニューヨーク市でジャマイカ移民の両親の間に生まれ、ニューヨーク市立大学を卒業後、58年に陸軍入り。ベトナム駐留軍、在韓米軍勤務などを経て、湾岸戦争を指揮。89年、父親のブッシュ大統領が統合参謀本部議長に任命(黒人初)。01年から国務長官へ。
一時期は大統領候補にまで名前が挙がったこともあるのです。残念ながら、まだ米国では黒人大統領の誕生までは難しかったわけですが、それでも大変な出世をしたわけですね。
日本では国務長官というポジションはありませんから、ピンとこない人もいると思います。「国務省」のリーダーであるわけですが、国務といわれても、役所の仕事は全て国務といえるわけですから、テリトリーが広すぎます。よく考えると結構アバウトなネーミングですね。「国務長官」は、しいていうなら「外務大臣」が近いです。しかし、外国でいう「外交」とは安全保障の意味合いが強いので、各国の軍隊と密接につながっています。ですから、軍人として、現場を知りつくしたパウエル氏がそのリーダーになったというのは自然な流れであったのでしょう。
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