こうして並べてみると、うーん、なんだか悪い会社かもしれないな、なんて思うかもしれませんが、それはどうでしょうか。それぞれをよく見ればたいした問題ではないことがわかります。特に4の摩擦でいうと、大手スーパーはもっとひどいことをしています。ある豆腐の製造販売会社を取材した時に聞いた話ですが、大手スーパーに並べてもらうには、手数料55%を要求され、さらに配送費と年間5%のリベートも負担させられて、実質取り分は30%しかなくなってしまうといいます。売値が100円だったら、スーパーがとるのは70円、のこりの30円が売上。「これでは生きていけない」と言っていました。これこそが、独占禁止法違反であり、優越的地位の濫用です。でも、大手スーパーはおとがめなしで、ドン・キホーテには立ち入り検査の仕打ちです。
5の摩擦も、おかしいです。夜中にこそ薬って欲しいですよね。なぜ、コンビニで薬が売っていないのか疑問に思ったことが皆さんありますよね。でも薬の販売は規制に守られている。それは製薬会社の為であり、医者のためである。そしてこの業界は役人と政治と密な関係があるのです。ですから、ある意味「タブー」であったことを、ドン・キホーテは破ってしまったのです。規制と戦ってようやくTV電話という苦肉の策を編み出し、販売にこぎつけました。消費者にとっては大変ありがたいし、応援するべき会社ですが、国にとってはこうした規制緩和に挑んでくる会社は厄介極まりないのでしょう。
「国に逆らうと、何かあったとき厄介でしょ」って声が、霞ヶ関のどこかから聞こえて来そうですね。当然、霞ヶ関には“見方なし”ですからね。
今回ドン・キホーテは被害者。火の中に飛び込んでいくような立派な従業員を育てているということだけでも、社風の良さを感じることができます。しかし、そのファミリー的な生暖かい部分が、今回は裏目に出ているという気がします。
消防庁の記者発表にもぐりこんでしまうというのは、子供の探偵ごっこのレベルです。企業が成長する際にはクリアしなければならない部分がいろいろあります。役所対応、マスコミ対応、金融対応、社会貢献などなど。「いい物を安く売っていれば消費者はついてくる」と自信を持ちすぎたという部分があるでしょう。ドン・キホーテはTVのスポンサードしていませんから、ワイドショーでも全くかばってもらえず、言いたい放題言われています。過去、さんざん持ち上げていたのにね…。
とにかく、犯人が一刻も早くつかまり、ドン・キホーテが、これをバネに洗練された企業へと成長して、ジャングル商法を楽しく安全に展開し続けてくれることを期待します!!
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