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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

1991年玉川大学卒業後、大和證券にトレーダーとして入社しエクイティマーケットの第一線で現場を経験する。95年に同社の社内TV放送である「大和サテライト」のキャスターへ抜擢、それを機にCS番組の出演や企業のIR活動のコンサルティングなど活躍の場を広げる。2000年に財部誠一事務所へ移籍、財部氏が主宰の経済政策シンクタンク「ハーベイロードジャパン」で経済ジャーナリストとして活動中。

【質問はこちらまで】
friday@bizdo.jp


 
 ■第27回
 2004年を振り返る
 
 

 それにしても長かったですね。

 よく考えると、バブル崩壊から復活までの過程で、日本はたくさんのことを学んだと思います。
 例えば、余計な借金はしない。余計な資産は持たない。持っている資産は有効に活用する。本業回帰。スリム化、フラット化。社会貢献などなど。特に財務体質の改善は進みました。粉飾決算があたりまえだった数年前に比べると、比較にならないくらい綺麗になりました。不況により株の持ち合い解消が進み、外人株主比率が高まったことで株主への意識が高まり、投資家への説明も積極的になりました。ホームページの活用が進むとともに、決算報告は目覚しく進みました。ディスクローズは会社の信頼をあげ、結果的には利益につながるということが常識となってきたからですね。

 そういったベースができてこそ、次なる1歩が踏み出せるのですが、その次の1歩が、本格的なグローバル化です。
 小さな島国の中で、不況だ、政治が悪い、と騒いでいても、なにも生まれないとわかった企業が、「マーケットはなにも日本だけではない」と本気で頭を切り替えたことによって、利益を得たというケースが今年は大変多く見られました。この現象は大企業から中小企業へと、今後ますます広がっていくでしょう。バブルの後遺症は大変なものでしたが、それをひとつひとつ不器用ながらも克服し、復活した日本企業は、かなり強い企業へと生まれ変わっていると考えられます。来年、更なる飛躍に期待したいですね。

 次に、大きかったのは不良債権の処理に目途がたったことです。金融庁の強引さは目に付いたものの、とりあえず、メガバンクが抱えていた問題はダイエーの産業再生機構入りで事実上、決着を見ました。「貸し渋り」という言葉が巷から消えました。現在銀行は積極的に無担保ローンも行っていますし、横並びだった銀行が個性を持つようになりました。

 先日、新聞では「みずほが日興コーディアル証券を買収!?」という記事も踊っていました。ペイオフ解禁は余裕ができた証拠というのは、先日、お伝えしたとおりですし、金融不安を乗り越え、金融界も攻めのフェーズに入ったということは間違いありません。

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