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講師紹介


大木ヒロシ(おおきひろし)

ジャイロ流通研究所・所長。「商業界」「ファッション販売」などで執筆多数。現場取材を中心にした講演は具体性が高く、実効性が高い。講演回数は年間150回を超える超人気コンサルタント。大手企業から中小商店までの数多い成功事例を持つ。日本商業コンサルタント協会専務理事。

【質問はこちらまで】
monday@bizdo.jp


 
 ■第8回
 『イノベーションが勝ち組の条件・3』
 
 

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『「A靴店」から「ころばぬや」に!』

 A靴店の立地は東京のベットタウンである。 首都近郊のベットタウンは高齢化が進んでおり、定年退職者が増加している。退職したサラリーマンの靴の購入頻度は著しく減る。これがA店にも直接的に響いていた。
 高齢者に対応する靴店はあり得るのか。

 高齢者ニーズは3コウ+1コウだと言われる。旅行・学校・健康の3コウに加え信仰の4コウということである。
 高齢者の楽しみの1つに旅行が高い位置にあるのはご存知の通り、学校ニーズとは高齢者を中心にダンススクールや趣味の学校(教室)が大いに流行っている事を指している。
 健康ニーズとは、高齢者の大半を占める健常者のプライマリーケアを中心にした健康維持のニーズである。そして、高齢者の原宿と評される東京巣鴨の刺抜き地蔵通りの繁盛は信仰ニーズが支えている。

 しかし、ニーズのみでは具体的なビジネス対応に持っていくのは無理だ。ニーズを具体的な欲求レベルまで落とし込んで初めて、ビジネスとしての可能性が生まれる。
 A靴店では検討の結果、靴MD(商品政策)と組み合わせがきく高齢者ニーズは「健康」ではないかということになった。

 そこで健康ニーズを具体的なウォンツ(欲求)に置き換えてみる。高齢者の健康維持に関するウォンツは「風邪を引きたくない」と「転びたくない」であろう考えた。
 高齢者にとって風邪は万病のもと、風邪から肺炎そして死に至るケースは少なくない。だから高齢者はことの他、風邪を警戒する。  骨がもろくなった高齢者が転べば複雑骨折そして寝たきりの可能性は低くない。だから「転びたくない」というのも高齢者には切実なウォンツである。

 

 

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