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講師紹介


大木ヒロシ(おおきひろし)

ジャイロ流通研究所・所長。「商業界」「ファッション販売」などで執筆多数。現場取材を中心にした講演は具体性が高く、実効性が高い。講演回数は年間150回を超える超人気コンサルタント。大手企業から中小商店までの数多い成功事例を持つ。日本商業コンサルタント協会専務理事。

【質問はこちらまで】
monday@bizdo.jp


 
 ■第8回
 『イノベーションが勝ち組の条件・3』
 
 

(3/3)

 靴の特性から見れば「転びたくない」というウォンツとの関係は深い。問題はそうした転びにくい靴というものがあるのか否かである。 そんな靴は聞いたことも無いから無理だという意見が大勢だった。
 しかし、大半の人はここで諦めるから新ビジネスが構築できないのである。
 対象になる顧客のニーズ、そしてそこから発する具体的なウォンツに応えるMDを構築することが確実に勝てるビジネス構築の秘訣なのである。

 既存の靴店を回る。ネットで探す。業界の専門誌を漁る。問屋を巡る。ありとあらゆるルートで探してみた。結果は、あったのである。ドイツの人間工学の伝統とマイスターの技術が作り出した靴である。これは実に歩行性が良く、転びにくい。これなら「OKだ」ということで、店名は「ころばぬや」と決めた。

 そして、MDは「転び難い靴」そして転ばぬ先の杖の「オーダーステッキ」そして「滑らぬソックス」そしてナイトウォーキング用の「ライト」と広がっていった。
 「転びたくない」ウォンツに直球勝負の「ころばぬや」、面白さと分かりやすさでたちまち話題になり、年間売上1千万円の店が3年で年商1億円を突破してしまった。

 現在の物型MDではお客のウォンツに応え切れない。だからそうしたMDの店が端から無くなっているだけなのだ。もし、あなたが靴店の空いた後に「ころばぬや」を起業したら、既に売上も利益も見えている可能性が高い。
 MDにおけるイノベーションとはお客のウォンツに合わせて、モノ(異業種商品)を組み合わせて提供することである。そこに勝てるビジネスチャンスが生まれる。

 

 

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