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【店舗・事務所の取得コストが起業の成功要因になる】
起業成功の最大のポイントは継続にある。
多くの人は、事業に成功することで事業が継続できると考えがちだが、成功するとかしないとかは「運」といった非常にあいまいな事柄に依拠している。
要するに成功する事を前提にした起業は、「運」を頼みにしている事に他ならず、経営的には実に不安定なものにならざるを得ない。すなわち、「運」がなければ失敗するということになる。
逆の発想で考えて、成功とは、起業した事業を継続することによって、いつか必ずチャンス、すなわち運にめぐり会うことができ、その結果として大きく飛躍することではないだろうか。
人は誰しも運・不運を周期的にもっている。誰しもがテンションは一定ではなく周期的であるということでもあり、例えばバイオリズムといった事かも知れない。
そうして見ると、運の良い人というのは、一つのことを長く持続・継続することで運、または良い周期にめぐり合った人だといって良いかも知れない。少なくとも良い周期が来るまで事業を継続することが出来なければ、成功はおぼつかないのである。
Aさんはそこそこに名前の通ったB社のサラリーマンである。大学を卒業してB社に入社して30年。課長職である。
Aさんは最近になってつくづく「先が見えている」と思うことが多くなった。このまま課長職のままで会社員生活を終わり、老後を過ごすのかと思うと何とも情けないような思いにとらわれることもしばしばである。
そんなある日、ちょっとしたミスをしでかしてしまい、上司からきつく叱責を受けた。その後もそのミスが尾を引き自分の課の成績は思わしくない。
何となく嫌な日々が続いていた頃、偶然に、十年程前に退職して事業を起こした元同僚と出会ったのである。
先ず、サラリーマンとは違うカジュアルの服に身を包んだ彼の雰囲気がイキイキしたものに見えた。一杯飲みながら話していると、彼はさかんに「起業なんていってもなかなか、大変だよ」と言う。その一方で「しかし、一国一城の主という自由はあるけれど、・・・・」とも言う。
Aさんはサラリーマンという宮仕え、ましてやミス続きで上司の目ばかりが気になる今日この頃である。元同僚氏のカジュアルな服装も、高いスーツが買えずに安いカジュアルに身を包んでいるだけの事に気づかず、彼の「大変な苦労」の話は忘れ、「一国一城の主」という言葉だけが頭について離れなくなってしまった。
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