|
(1/2)
【
「競争次元の変位戦略」を実現した小資本開業モデル「ピンクのうさぎ」
】
前号から続く
前号では、競合を避ける・競合に勝利するために、
(1)強者の取りこぼした隙間、すなわちニッチを狙う
(2)強者の品揃えを分断し、そこに力を集中するといった市場細分化による相対的な強化を果たす
(3)
競争・競合の次元をずらす
の三つが考えられると述べた。
新規起業者の多くは既存事業者に比して、その規模は小さく、経験は浅い。まともに競争すれば勝てない。勝てない喧嘩はすべきではない。
このケースの場合には、ファンシー雑貨・ヌイグルミという業種の強力な競合店が地域内に存在する。しかし、この業種の店を持つのが起業者の夢なのである。
どうすれば良いか。(3)競争・競合の次元をずらす、すなわち、「競争次元の変位戦略」を講じることが効果的である。要するに競争の次元・対象・場所をずらすのであり、いわば土俵を変えてしまうということである。
世の中には「同じだけれど違う」モノ・コトはままある。例えば、靴一つとっても、ファッションとして選択する場合にはデザイン性が優先になる。この場合、革の質が良いとか、品質が良く履き心地が良いというのは二の次になる。しかしながら、同じ靴を“健康”という観点から見れば、デザインは二の次になり、少々不恰好でも履き心地が良く、足に優しいということが優先になる。
要するに、同じ靴を扱うにしても、靴そのものではなく、靴を履くというライフスタイルの中でのプライオリティー、いわばその対象顧客の生活様式におけるベネフイット(価値・利便性)という視点からMD(商品政策=簡単にいうと品揃え)を構築することが、競争次元の変位戦略のポイントなのである。
超小資本のヌイグルミ・ファンシー専門店の競合回避のための「競争次元の変位戦略」
競争次元の変位戦略に基づいて起業者である40代前半主婦とその夫そしてコンサルタントが話し合った結果、ヌイグルミの中心対象顧客として想定されるのは子供と女性、特に若い女性が中心となり、小学校高学年〜29才までの未婚女性であろうということになった。
次のページへ→
|