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そうした対象年齢の女性にとって最も関心の高いコトとを、ヌイグルミにベネフイットとして与えることができれば、他のヌイグルミとは全く違った意味合いのモノにしてくれる。そこに業種的変位が生じ、競争回避を実現できることになる。
徹底した話し合いと対象年齢者に対するアンケート・ヒヤリングを行った。もちろん起業者の二人の娘さんも対象顧客として大いに協力してくれた。その結果、対象年代である小学校五年生から29才までの女性の最大の関心事は「恋愛」だということになった。
恋愛、すなわち「恋愛成就」ということであり、恋を叶えるヌイグルミなら、競争回避に加えて高いウォンツ性を持つことになる。
そこで、ヌイグルミの大半は動物であることから、恋を叶えるラッキーアニマルについての調査を開始した。その結果、犬、イルカ、うさぎといった動物が古来ラッキーアニマルと言われていることが判明した。女性にウケるという視点では、「うさぎ」が良いということになり「うさぎのヌイグルミ」を中心にしたMDを工夫することになったが、これでは本格的な差別化に至っているとは言いがたい。そこで、もうひとつ「色」といった側面からも考えてみた。すると、風水を始め各種の占いの中でも恋愛成就の色はピンクが圧倒的だった。
そうしたことを踏まえて、店名は“何故か不思議に恋の叶う店「ピンクのうさぎ」”とまさに直球勝負のネーミングとなった。
そして、ピンクとウサギのヌイグルミとファンシー雑貨に絞り込んだMD計画を進めていったのである。
しかし、ピンクとウサギに絞り込み、東京・日本橋のファンシーショップ関連の問屋から浅草橋の文具・玩具問屋までまさに「仕入の百軒のぞき」よろしく、足を棒にしての商品開拓を行った。それなりに品揃えはできたが肝心要の「ピンクのうさぎ」のヌイグルミはどこにもなかったのである。
普通ならここで諦めて、安易にオープンしてしまうところであったが、この起業者はニーズもウォンツもあるのに商品が無いとすれば、こんなチャンスはまたと無いのでないかと考え、オリジナルの“恋の叶うヌイグルミ、「ピンクうさぎ」”を企画・製作するということにまで踏み込んでいった。
次回では小資金で成功するオリジナル商品開発のポイントについてふれる。
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