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講師紹介


大木ヒロシ(おおきひろし)

ジャイロ流通研究所・所長。「商業界」「ファッション販売」などで執筆多数。現場取材を中心にした講演は具体性が高く、実効性が高い。講演回数は年間150回を超える超人気コンサルタント。大手企業から中小商店までの数多い成功事例を持つ。日本商業コンサルタント協会専務理事。

【質問はこちらまで】
monday@bizdo.jp


 
 ■第21回
  起業の実態「失敗から学ぶ成功のポイント」
 
 

(2/2)

 具体的なFC加盟による起業におけるメリットは、

(1)経験がなくても開業できる

FC本部の開業・運営ノウハウと指導により、未経験のビジネスでも短期間で開業にこぎつけることが可能である。また、専門知識を有するスーパーバイザーの指導により事業の継続性が確保できる。

(2)開業当初からスケールメリットが享受できる

FCチェーンとしてまとめて発注する等の仕組みにより、商品仕入や包装紙やチラシ等の営業備品を安く購入することができる。要するに、一店舗としては少量だがチェーンとして大量であることで新規開業時に小規模でもスケールメリットが得られる。

(3)リスクの最小化

FC本部の多年・多量にわたる経営経験の積み重ねにより、経営におけるリスク回避の方法とリスクに対する軽減化のノウハウが蓄積されており、事業の失敗を未然に防ぐか失敗の可能性を軽減できる。

(4)展開のスピード化

該当するFCビジネスに適した立地やマーケットを開発することができれば、FC本部のノウハウと支援を生かすことで短期間に大量の出店も可能である。

完成したビジネスモデルであることで、展開スピードを大幅に上げることができるということでもある。

(5)ハイ・イメージ化

 (2)のスケールメリットに似るが、FC本部の宣伝・広告力や知名度を活用できるので開店当初から認知度が高くなりハイ・イメージが可能である。

 以上のように新規起業者にとって大きなメリットを有するFCシステムだが、現実的には、国民生活金融公庫の調査によると開業後3年間の存続状況調査によれば、FCに加盟する企業の廃業率は14.4%とFC非加盟の企業の廃業率7.8%よりはるかに高かったのである。

 実は「FCだから、大丈夫」というのは幻想に過ぎない。むしろFCの方が「安易に開業できる」だけにリスクが高いとも言えるのである。

 FC加盟による起業失敗の過半は「FC本部」の選定に失敗の原因がある。本部のFC展開競争の“代理戦争”に巻き込まれる可能性や、加盟金の取得のみを狙う悪徳的なFC本部も存在するなどのリスクもある。本部の選定に失敗すれば、それは起業の失敗に直結することになってしまうのである。

 次回は失敗しないFC選びのポイントにふれる。

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