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講師紹介


大木ヒロシ(おおきひろし)

ジャイロ流通研究所・所長。「商業界」「ファッション販売」などで執筆多数。現場取材を中心にした講演は具体性が高く、実効性が高い。講演回数は年間150回を超える超人気コンサルタント。大手企業から中小商店までの数多い成功事例を持つ。日本商業コンサルタント協会専務理事。

【質問はこちらまで】
monday@bizdo.jp


 
 ■第22回
  起業の実態「失敗から学ぶ成功のポイント」
 
 

(2/2)

2.嫌いなことはすべからず!

 成功のポイントは継続にある。

 失敗する人の多くは、成功の一歩手前で引き返している場合が少なくない。「夜明け前が一番暗い」と言われる。もう駄目だと思った後から明るさは見えてくる。どんなビジネスでも危機はある。経営とは危機を乗り越えることだといっても良い。危機を乗りえてこそ、成功がある。そして危機を乗り越える力は「そのビジネスが好き」かどうかにかかっている。嫌いな職種に就いていると、危機を乗り切ることはほとんど不可能である。

 自分の性に合わないとか、嫌いな職種を「儲け話」というだけで選べば、既に失敗していると思ったほうがよい。

 自分がどんな仕事がしたいのか、どんなことに興味があるのかをまず前提にして、その上でそれに合ったFC本部選びをすることも良い方法だ。自分にあったFC本部が見つけられなければ、長い目でもう少し待ってみることも必要かもしれない。

3.逐次投入はするべからず

 何事も最初が肝心である。にもかかわらず、多くの人が最初は「よく分からないから、無理せず除々にやっていきましょう」ということになりがちだ。一見理がありそうで、人に相談してもそうした答えが返ってくることが多い。

 しかし、10の力(資金力や、一日当りに費やす時間・努力)を持っている状態で、力が5の相手にぶつかれば勝つことは難しいことではないが、10の力を持っているにも関わらず、除々にということで、2の力だけを出して5にぶつかれば確実に負ける。次も2の力しか出さずに、ずるずると負け続ける。失うことが惜しく、成功してからもっと力を入れれば良いのだからといった様子見型は、戦力の逐次投入となり成功を危ういものにする。

 そもそも、よく分からないからといった場合には始めるべきではない。 

 チェーン本部にせよ、その業種に関することにせよ、当初はその素性や将来性を徹底的に疑ってみるべきだ。そして、これ以上疑うことは無理だと思ったら、その後は本部を信頼し、自らの全力を投入することが成功の近道である。

 素人が中途半端にやって成功するほど、独立開業は甘くはない。

※説明が不十分で、やたら秘密主義で加盟を急がせる本部は絶対警戒だ。早く加盟しないとほかにやらせるとか、加盟料の免除期限があったりして、早めの契約を促すような本部も危険である。どんなに安くても、失敗すれば資金をドブに捨てるようなもの。

 次号では残り四つのポイントを解説しながら本章を終了したい。

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