
では、このままでいくと原油価格はどこまで上がってしまうのでしょうか。心配です。
「あり得ないですよ、1バレル=100ドルとか150ドルとか、そんなことは――。そうなったら一番困るのが産油国です。他のエネルギーへの代替が進み、石油の消費が激減しますからね。もし1バレル=100ドルになったら、日本の消費者はどうなります? 日本人はやるときには徹底的にやりますから、そうなったら「2030年に石油依存率40%」では済まないでしょう。それこそ2030年には20%ぐらいになってしまうかもしれない。そうなると産油国は石油を売れなくなってしまいます。」
「需給の関係からしても、いま中東の産油国のほとんどが、国家財政はWTIで1バレル=40ドルの前提で組んでいるそうです。40ドルで財政均衡するということは、55ドルぐらいが産油国にとって心地いいレベルなのですね。それで産油国の大臣たちは「現在の原油価格は高すぎる」といっています」
なるほど、たしかに、いまの価格水準は、投機筋がどんどん入ってきた結果ですし、この価格水準からでも投機筋がどんどん入ってきています。実際、いまの原油価格は、産油国にとってそう心地いいレベルではないのだろう、というのが新日本石油の西尾社長のお考えのようです。