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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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 ■第3回
 なぜ原油高でも日本は大丈夫なのか その3
 
 

(1/3)

 「日本経済を語るうえで、原発は一度見ておかないといけないね」
 師匠・財部誠一の言葉を受けて、東京電力の新潟県・柏崎刈羽原子力発電所に見学に行ってきました。
上越新幹線で長岡駅までおよそ2時間。長岡駅から発電所がある柏崎市までは車で40分ほど。日本海を目指す。高速道路を降りてしばらく走ると、突然、大きな送電線が目の前に現れた。もう発電所のすぐ近くまで来ていることがわかる。
「ここからの送電線は2つのルートがあって、静岡の方と、もうひとつは多摩の方に送っているんです」
東京電力の広報の方が車を止めて、50万Vの電気を送る巨大な送電線の説明をしてくれました。
「この道路も東電がつくった道路です」
国道かと思っていた道路は、東電の道路でした。やはり原発の誘致地域に対するさまざまな優遇があり、その貢献は大きいものがあります。
  初夏、という季節、さらにその日は晴天だったため、周辺の景色は予想していた“原発”の重々しいイメージとはだいぶ違っていました。
「なかなか、いいところですね」
東京の雑踏から、あっという間に新緑の景色の中に移動してきたので、その開放感も手伝ってか、緊張感のないことをつい口走っていた。すると、
「この季節はいいのですが、冬は厳しいですね。雪はそんなに多くはないのですが、ここは雷が多いんです」
頭の中で、見ている景色の空を曇天に変えて、雷を鳴らしてみた。日本海の荒波と稲光と原発。
「うーん、たしかに厳しそうですね」
そんな話をしながら発電所の入り口に到着した。発電所に入る道はここ一箇所しかなく、セキュリティは厳重で簡単に通過することはできない。警備による確認作業を経て、420万平方メートルという巨大な発電所の敷地内に入ることができた。敷地内にはいくつもの監視カメラがあり、海上保安庁の車や船が巡視している。
さすがに緊張感も高まってきた。これくらいやってくれていると安心ですが、当然といえば、当然と思える。電気の供給は国の産業や国民の生活に大きく関わる。エネルギーの安定供給こそ、その国の力ともいえるのだから、一企業の施設とはいえ、国が関与するのになんら不思議はありません。

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写真撮影/内田裕子

 



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