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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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 ■第3回
 なぜ原油高でも日本は大丈夫なのか その3
 
 

(2/3)

 この日は展示館と原子炉、タービンのある建物内も見せてもらえるということでした。柏崎刈羽原子力発電所の原子炉は全部で7基。実際に高台から7基の発電所を見下ろすとかなり迫力があります。
沸騰水型原子炉(BWR)出力110万kWが5基。世界初の改良型沸騰水型原子炉(ABWR)135.6万kWが2基。合計出力は821.2万kWで、世界最大の原子力発電所です。ギネスブックにも登録されているそうです。東京電力が提供する電気の20%がこの巨大な発電所でつくられています。
 さらに、東京電力全体での発電電力量の内訳を見ると、原子力発電での電力供給はすでに全体の33%を占めています。電気は供給されて当然、国民の多くはそう思っていますが、どのような方法で供給されているのか、現状はまだまだ把握されていません。日本がこれから先も経済大国として成長を望むなら、石油の代替エネルギーの問題は最重要課題で、原子力というものとどう向き合うか迫られています。

 原子力発電の技術は他の技術と同様、日々進化しています。今ほど原子力発電への期待値が高まっている時はないように思います。世界的なエネルギー需要拡大に伴い、資源逼迫が予想されているという話は前回も書きましたが、それを受けて各国のエネルギー戦略を見ると、米国、欧州、ロシアで原子力の見直しが進んでいます。特に中国は2020年までに原子力発電所の容量を現在の900万kWkから3600万kWに増やすと言っています。

 資源で比べると、石油は61%が中東にありますが、ウランは北米17%、中南米4%、欧州31%、中東2%、アジア太平洋26%、アフリカ20%、と広く分布しています。いい加減に中東へのエネルギー依存をやめたいというのが各国の本音でしょう。

 また、石油はあと40年しかもたないといわれていますが、ウランは85年大丈夫とされています。あとは安全性の問題ですが、使用済み燃料の最終処理の問題以外は、進化を遂げていて、今、原子力事業は成長分野として注目されているのです。今年の1月、米ウエスチングハウスを六千億円で買収した東芝の話題は記憶に新しいですが、日立、三菱重工などの日本企業も原子力事業は信頼性が高く、技術も進んでいて、各社、原子力事業での海外展開を狙っています。

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