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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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 ■第4回
 なぜ原油高でも日本は大丈夫なのか その4
 
 

(2/3)

「最近はセキュリティの問題がうるさくて、原子炉への見学は中断しているんですよ」
と、東電広報の方に教えてもらいましたが、今回は特別に原子炉まで行くことができました。せっかく原子力への関心が高まっているのに、同時にテロの恐怖も高まっていて、もったいないことですね。
「本当はもっとたくさんの人に見てもらいたいのですけれどね」残念そうです。

「ここにテポドンが落ちたらどうなるのですか」と尋ねたら、
「可能性があまりにも低いので、事前に想定して造られていませんから、なんともいえませんねぇ」と苦笑い。
「でも、飛行機が突っ込んでも原子炉まではまったく届かないというシミュレーションはされていますよ」と、自信を持って答えてくれました。

 6号機に到着すると、まず建物に入るにあたり持ち物検査があります。手荷物を持って入れません。事前に見学者が登録されていて、IDカードが発行されます。警備のチェックを受けて、ゲートにIDをかざして、ようやく建物の中に入ることができます。

 通常は原子炉の真上までいくことができるのですが、取材時は点検があったため、真上に立つことはできませんでした。その様子はガラスの窓を通してみることができました。

「この下で核分裂がおこっているのだなあ」
とは思ってみても、もちろん見えないし、音がするわけではないし、半分地下にもぐっているので、ここが原子炉です、と言われても実際はよくわかりません。広くてたっぱがある体育館、という感じです。天井に設置されている巨大なクレーンは原子炉の蓋を開けるためのものだといいます。
「蓋はすごい重さなんです。円形の蓋は5枚で構成されていますが、重なる部分が階段状になっていて、簡単にずれたり開いたりしないような仕組みになっています」
 ウラン燃料は一回原子炉に入れたら、最低1年、長くて3年も持つといいます。燃料は原子炉の中心に近いものから消耗が早いということで、同じ時に入れたウランでも消耗に差が出てきます。使用済み燃料の処理の問題がまだ未解決な状態にあるので、場所を移動させながら、核分裂を長く、効率よくおこさせて、燃料を使い切ろうと工夫をしているということです。

 また、100万kWの発電所を1年間運転するのに、必要な燃料を比較すると、石炭なら236万トン、石油なら131万トン、LNGなら97万トン、濃縮ウラン21トンと比較にならないくらい少量で大規模な発電が可能になります。また、ウランはカナダやオーストラリアなどの政情が安定している国から輸入をしているので、安定供給が期待できます。どちらにしても、安全性さえ担保されれば、効率のよい発電方法であることは間違いありません。

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