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劇団四季を改めて意識するようになったのは、師匠・財部誠一の講演会に同行するようになってすぐでした。地方へ出かけるたびに見かける同劇団のミュージカルのポスター。最初は「キャッツか、懐かしいな」とか「オペラ座の怪人はここでもやっているんだ」なんて思う程度で、あまり気にもかけなかったのですが、日本中のあちこちで「劇団四季」の存在を発見していくうちに、ひとつの疑問がわいてきました。
「どうやったら日本各地で数種類のミュージカルを同時期にやれるんだろう」
素朴な疑問。
この劇団って、もしかしたら想像以上にすごい組織なんじゃないかしら。そう思うと、いったいどんな仕組みになっているのか気になってしかたなくなりました。
「もっと知りたい」
そんな問題意識から、今回、劇団四季への取材が始まりました。
じつは私はダンスが大好き。
子供の頃はチャイコフスキー「白鳥の湖」のオルゴールが大のお気に入りで、ふたを開いては聞いて、ねじをいっぱいまで巻いて、またふたを開いては聞いて、を繰り返していました。きっとバレリーナになるつもりだったのでしょうね。小学校4年生からバトントワーリングを習い始め、大会出場のために猛練習したり、中学生になってからはジャズダンス、モダンダンスに傾倒し、と、そんなダンスに夢中な子供時代でした。そして、高校生になったときに出会ったのが劇団四季でした。
どこでどう知ったのか思い出せませんが、ミュージカル「コーラスライン」がどうしても見たくって、なぜか誰にも言わず、こっそり見に行ったのが、高校2年生の時でした。「コーラスライン」はダンサー達のオーディションの風景をそのままミュージカルにした作品で、ブロードウェイで大ヒットした作品です。もう初日は開いていて、当時はインターネットもなく、チケットをどうやって取ればいいのかよくわからなかったので、無謀にも直接劇場に行ってしまいました。日比谷の日生劇場できょろきょろしながら、窓口までたどりつくと、残念ながら当日券は売り切れ。数日後のチケットを手に入れて、電車で1時間かけて家に帰ったのでした。
数日後、再び日生劇場にやってきて、無事にコーラスラインを見ることができたのですが、これは学生の私にとっては衝撃的な体験でした。作品の素晴らしさはもちろんなのですが、演劇のライブ感にとても感激したのを覚えています。舞台芸術は一回限りの真剣勝負。見たもの以上でも以下でもない、失敗したら終わり。緊張感があって、うそがない。なんて素晴らしいのだろう。と感激したのを今でも覚えています。
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写真撮影/内田裕子
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