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と、感傷はここまで。今は、個人投資家が自宅でプログラミングをして、システムトレーディングをする時代。時は流れるのだ。そして投資の日のイベント「実践株式講座」にはたくさんの個人投資家が集まっていて、「さあ、儲けさせてくれ!」と壇上の講師に熱い視線を向けていた。
今回の「実践株式講座」は一部が「ワザの修得〜チャートを学ぶ」。二部は「実践に役立つ株式投資ドリームトーク」となっていた。
一部はチャートの読み方の講義。買いシグナル、売りシグナルの見つけ方として、ゴールデンクロスやデットクロスなどが具体的な銘柄を使って説明されたり、移動平均線の見方などが紹介されていた。
二部は4名の講師によるパネルディスカッション。最近の株式市場の環境から、団塊世代のマネー、M&Aが相場に与える影響、これからの見通しなどは話は多岐にわたっていた。途中、具体的な銘柄名もさらりと聞こえたりして、参加者は興味深そうに聞いていた。
このイベントは「NPOエイプロシス」の証券カウンセラーによって行われていた。
エイプロシスとはAssociation for PROmoting Securities Investment and Studyの略。
投資と学習を普及・推進する会ということ。私は以前から、このエイプロシスの活動に興味を持っていたので、今回、取材を申し込んだ。
インタビューに応じてくださったのは、エイプロシスの参与、荻野敏行さん。
このNPOができたのは平成14年6月。活動は9月からはじまった。設立の経緯を荻野さんに聞いた。
「この年は日経平均が1万円を割り、証券界が真っ暗闇になっていました。今こそ個人投資家を、株式投資のファンをつくらなければいけないという業界全体の危機感がありました。そこで中立な立場から証券の普及活動、学習を推進する会を立ち上げようとなり、このエイプロシスが生まれたのです」
もともとこれは日本証券業協会の証券広報センターの事業だったが、それを発展させるために、NPOを立ち上げたのだ。活動内容は大きく4つ。講師派遣サービス、主催講座の開催、証券投資・学習相談コーナーの開設、投資クラブの支援だ。メインは株式セミナーへの講師を派遣すること。条件は10名が集まる勉強会であること。その講師派遣料はなんと無料である。なぜそんなことが可能になるのか。まず、NPOであること。そして運営費用は証券業界全体で賄われていること。そして講師はみなボランティアであるからなのだ。現在、証券OB、年齢にして60代を中心に、150人のカウンセラーが登録しているという。カウンセラーはどのようにして選ぶのか、荻野さんに聞いた。
「面接をします。経歴、得意分野など、経験を見て、相応しいと思った人にお願いします。あくまでも中立な立場の方にお願いしているので、同業に携わっている人はお断りしています。ベテラン証券マンでも、部下に指示するのと、初心者に株式投資を教えるのではまったく違いますので、いちから勉強してもらいます。講師として派遣されたイベントでは必ずアンケートをとり、結果をフィードバックします。あとは本人が自主的に内容を工夫していってくれていますが、あまり問題なら、きちんと話をします」
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