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先月から、個人投資家はどうすれば幸せになれるのか、というとんでもないテーマを掲げて取材をしている。大げさなことを言うつもりはないが、日本は個人投資家が幸福になるために必要な環境があまりにも整っていなさすぎる。ひと言でいえば、まともな情報がなさすぎる。情報の量そのものはおびただしく、そこらじゅうに氾濫しているが、何が正しくて、何がインチキなのか。そんなこともわからないありさまだ。あまりにもわかりやすい詐欺商法に簡単に引っかかってしまう人が後を絶たない日本の現状はちょっと見ていられない。投資に関する知識がなさすぎるのだ。「株でラクラクぼろ儲け」的な、実に短絡的な本や雑誌の特集が出回るのもいかがなものかと思うが、「楽して儲けようなんて、株なんてやったら人生終わり」のような意見にも時代遅れで閉口する。
投資の基礎知識がゼロか、安直な山っ気か。両極端なのである。
ここ日本は一応、資本主義の国なのだ。もっと普通に世の中の大きなお金の流れに乗っかればいいだけなのに、どうにも極端なのだ。ふんわり、と自然に、無理なく、エレガントに投資をたしなむ、という感じでいいのではないかと私は思っているし、実際にそういう提案をしていきたいと思っている。
最近、個人投資家を対象にさまざまな投資本が書店に並んでいるが、それらを読んでいると、カタログ的に情報を並べているだけのものが多く、あれもこれもと情報が詰め込まれすぎている。そういう本は、理解しようと懸命になって読んだわりには、すっきりした読後感はなく、それどころか、「で、どうすればいいの?」と、ますます読者を混乱させるという結果になっているものが実に多い。
短期売買を推奨する本は特にその傾向が顕著だ。投資指標の説明が盛りだくさん、ネットトレードのソフトや機能を使いこなす、読みこなすということが全面にでてしまって、それを使っていかに投資を成功させるか、という具体的かつ肝心な話が実はあまりない。
極端に言うと、ああいった類の本は、プレーステーションのゲーム攻略本とそんなに変わりがない。アイテムを使いこなして、得点を挙げ、できるだけ早くゴールする。そこにあるのはテクニックだけだ。
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写真撮影/内田裕子
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