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一方、長期投資を推奨している投資の本の中には、哲学書の貫禄を持つものがある。
実際、人生哲学と投資哲学は実に共通点が多いことがわかる。
なぜか。
それはマーケットが社会の縮図だからである。マーケットと人間の社会。異質なものと捉えられているが、実は同じなのだ。たしかに、投資の世界は、科学的、数学的な分析がなされている。経済学という分野に属していて、ノーベル賞の対象にもなる。しかし、結局はマーケットは人間の集団心理が投影される場でしかない。
マーケットと社会が違うところがあるとしたら、社会にはさまざまな価値観が存在できるような空間、時間があるが、マーケットにはそういった余地はなく、上がるか下がるかしかない。それが凄まじいスピードで反映されて、変化していくから、見えているものは社会と比較すると、たいへん極端な姿になる。相場は期待しすぎるし、悲観しすぎる。だから、一見、社会とは異質に見えるが、本質の部分では一緒なのだ。
そういう意味では人間を知ることが相場を知ることになる。人間にとって素晴らしいことはなにか、人間はどうあるべきものなのか。これこそ哲学そのものだ。そして、それを実現してくれそうな会社に投資をする、ということに繋がっていく。これが長期投資の話が、哲学的になる理由だ。
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