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タイの取材に続き、オーストラリアに取材に来ている。
日本は寒い日が続いているが、オーストラリアは南半球だから今は夏真っ只中だ。
夏服を取り出して旅の準備をしながら、小学生の頃、社会科で使っていた教科書に、サンタクロースがサーフィンをしている絵が載っていたことを思い出した。それはオーストラリアの切手かなにかだったと思うが、子供心に、有り得ない、と思った。暑いクリスマスなんてものをうまく想像することができなかったし、北の国のお祝いを、なぜ同じように南半球でもやらなくてはいけないのか理解ができなかった。(まあ、日本でクリスマスを祝うことも不自然ではあるが)
サンタクロースはガウンだか、コートだかわからないが、例の真っ赤な衣装を身に纏い、相棒のトナカイが引くそりに乗って雪の中プレゼントを配ってまわる。その彼がサーフボードに乗るというのは面白いけど、無理があるな、と思っていた。子供のころはそういった大人が考える洒落というものが、なかなかわからないものだし、当然、宗教観もなかった。しかし、私は大人になり、今回、クリスマスシーズンに南半球にくる機会を得た。せっかくのチャンスなので長年の違和感を解消しようと、取材のおまけとして、オーストラリアの真夏のクリスマスも少し観察してみようと思った。
到着早々、宿泊しているホテルでもクリスマスパーティーやイベントが行われていて賑やかだ。街のいたるところでクリスマスツリーが飾られている。きれいに飾りつけられているが、やはり、暑いのでふやけた感じに見える。街の一角で、サンタクロースに扮した男性が、イベントを盛り上げようとうろうろしているが、あのサンタの定番スタイルだから暑くて大変そうだ。
「今日はまだ涼しいからいいのですけど、暑い日は鬱陶しい感じがしますよ」
取材先の会社の方が、オフィスが入っているビルの一階に飾られている、大きなクリスマスツリーを指差してそう言って笑っていた。
写真撮影/内田裕子
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