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さて、オーストラリアのクリスマス。
ついにショッピングセンターで波乗りをしているサンタクロースに再会した。
私が見た挿絵よりも数段モダンな雰囲気になっていたが、得意げにサーフィンをしている。これこれ、これだよ、と、なんだかおかしくなってニヤニヤしながら写真を撮っていたが、その様子を、後ろにあったカフェの従業員が私以上にニヤニヤして見ていた。
「ああ、日本人が珍しがって波乗りサンタなんて撮っているのだな」と完全に見透かされてしまったようだったので、「そうだよ、これっておかしいよ」と、少し離れたところにいた彼に、笑顔で返した。
オーストラリアはとてものんびりした国だ。ジャストインタイムの製造業もほとんどないから、慌ただしさがない。(日本を慌ただしくしている元凶はトヨタかもしれない!)ここにいたら、細かいことはどうでもよくなるのもわかる。だからここではサンタも波乗りするし、コアラは一日20時間も寝ているし、いくら「アルデンテでね」と念を押して頼んでもパスタがうどんのようになって出てくる。だからさ、ゆで過ぎなんだよねん、と思いつつ、まいっか、となる。いや、そう思わされてしまうのだ。
「資源もある食料もある、最後に生き残るのはうちらさ、まあ、あわてなさんな」って、オーストラリアがつぶやいたのが、かすかに聞こえたような気がした、そんな豪州取材だった。
写真撮影/内田裕子
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