|
(3/5)
どこにもない景色。オーストラリアの3億年前の石炭の地層。ここでの容赦ない日差しと石炭のせいですっかり真っ黒になって帰国したが、日本は予想通り寒かった。やはりクリスマスは寒くなければ。日曜日、仕事の後、六本木ヒルズに立ち寄ったら、クリスマスの買い物客でごった返していた。ジュエリーショップは買い物をしているカップルで溢れていた。文字通り溢れていて中に入れていないのだ。ああ、商機を逸していてもったいないなあ、それにしても一年の何%を今日売り上げるのかなぁ?などと思って、じっとジュエリーショップを見ているのは間違いなく私だけだったろう。
それにしてもこの賑わい。このきらめき。この興奮。本当に日本は平和で豊かな国だと実感する。今年はいろいろな国へ行った。2月にインド、3月にロシア、6月にハワイ、7月は中国、11月はタイ、そして今月、オーストラリアに行った。いずれも好景気で賑わいを見せていたが、今の東京ほどピカピカにきれいで、洗練されている都市はなかった。
インドとロシアは「BRICs」の取材だった。良いといわれている二国の経済の実態を探りに行ったのだ。インド、デリーではカーストの根深さを強烈に感じた。道の脇にウシと同じ場所に暮らしている下位カーストの人たちが街のいたるところに見える。国が子供の教育を無料にしても親が行かせない。勉強している暇があったら働け、ということだ。11億人の人口のうち、7割が下位カースト。いまだ8億の人が極貧の暮らしをしていて、その悪循環から脱する道筋さえ見えない。しかし、残りの3億人を消費者だとして驚くか、7億人が極貧だと驚くか。どちらのインドも真実だ。要はどちらに貼るかだ。
1・2・3・4・5
バックナンバーへ
|