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第五条は、近代日本の大資本家、渋沢栄一の孫であり、ファースト・ボストン、JPモルガン、ゴールドマン・サックスで10年以上デリバティブを扱ってきた、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表の渋澤健氏に任された。「自分はずっと短期的視点で投資を繰り返すのが当たり前の生活だった。それが最近、生まれた自分の子供のために投資を始めた。成人するまで20年運用しようと考えた。20年という長い時間を意識したときにふっと、自分が楽になれたのがわかった」と。また「いくらお金があっても買えないものがある。それは過ぎ去った時間だ。だから今からの先の時間を意識するべきだし、自分だけでなく多くの人が未来への願いを持っている。同じ夢を共有できる、それが長期投資である」と語った。続いて、メリルリンチやDKB等で20年以上金融商品を扱ってきた、信州大学教授の真壁昭夫氏は、お金は幸せを手に入れるという以上に、不幸を減らすためにある、という。人間の力が存分に発揮される時というのは、火事場ではない。火事場の馬鹿力は長く続かない。余裕があって視野を広く持ったときに、本当の力を発揮できる。その余裕を生むのがお金の力だという。
それぞれが、条文に照らし合わせて、自分の長期投資への考え方や思いを語った。こういう話が続くと、理念はわかったし否定のしようもないけど、具体的にどうすればいいの、という疑問が必ずでてくる。「もっとトレンドの話が聞きたかったのに、理念ばっかりじゃねぇ」と会場を途中退場する投資家も数人見受けられた。なかなか想いは伝わらないものである。このあと、客席からの積極的な質問に、それぞれのパネラーが答えていったが、その詳細は次号へ。
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