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最後にダルトン・インベストメンツ社、マネージングディレクターの菱川精記氏が、「今後は三角合併解禁でM&Aが盛んになってくるが、TOBの際に機関投資家の間だけではマジョリティーが取れなくなってきている。そうなるとターゲットは個人の持ち株になってくる。企業は買収リスクを低減するには、個人投資家に自社株を長期で保有してくれる安定株主になってもらうことが重要課題であると認識し始め、個人投資家向けのIR活動など積極的に行うようになってきている。企業のガバナンスも進んできているが、個人も倫理観を持って、良い会社を見極める目を持ち、長期で投資をする会社を真剣に選んでいくべきだと思う」と個人投資家たちへエールを送った。
会社経営の安定には「安定株主」の存在が必要不可欠だ。今後は個人投資家と深く信頼関係を築くことができた会社が、安定を手にすることができる。個人投資家は株でもうける、という意識から、会社を守り、育て、リターンを貰う、という意識への切り替えが、長期投資を行っていく際には必要になるのだろうと思った。
善意の資本家による良いお金の投資が、産業を生み、育て、雇用を生み、消費を生み、国の豊かさになり、個人に幸せとなって帰ってくる。このパネラー10人は一生懸命にそのことを話していたように思う。澤上氏はいつも、「ひとりでお金持ちになって、フランス料理食べたって、高級なお酒飲んだって楽しくないじゃない」という。なるほど、と大変納得するがこの会場のどれだけの人たちにその真意が伝わっているのだろうか。長期投資の啓蒙活動は始まったばかりだ。(次号へ続く)
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