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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第26回 長期投資家セミナーレポート その3:長期投資は複利をみかたに  
 
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 次のテーマは分散投資だ。藤沢氏が澤上氏に、「さわかみ投信は日本株だけで投資をしているが、それで分散投資になっているのか、安心なのか」と質問した。たしかにさわかみファンドは、資産のほとんどを日本株で運用している。その質問を受けて澤上氏は答える。
「そう、今はね。今はさわかみファンドは円資産が中心。だけど、そう決めているわけじゃない。経済の状況にあわせて最も適当であると思われるところに投資をする。でもね、むやみやたらに為替リスクなんてとるものじゃないよ」と、外債ファンドをちくり。資産を円でもってさえいれば、とりあえず税金が上がっても、インフレがおこっても大丈夫だと言い切ったあと、澤上氏は続ける。
「でも、日本人1億2000万人の意志より、やっぱり63億人の欲のほうが強いでしょ、日本が売られ、円が弱くなることだってありうる。そういうケースを考えて、海外に円を“疎開”させる準備はある。ただし、あくまでもそれは“疎開”だから、落ち着いたら、またすぐに円の資産に戻す。あくまでも運用の拠点は日本だ」と言う。また、さわかみファンドが好きなトヨタ自動車株を例に挙げて、「トヨタは売り上げの8割を海外で稼いでいるグローバル企業だ。トヨタのような国際企業に投資することですでに分散投資になっている」とも話した。21世紀、グローバル化が進んでいく。グローバルで対応するものは対応すればいい。でも、何もかもグローバルではない。対極にあるローカルもまた見直されてくるだろう。小さな単位の方が効率が良いことも多々ある。自身が取り組んでいる地域密着ファンドの普及活動を紹介しながら、これからはグローバル、ローカルを上手に使い分ける能力が必要とされてくるだろう、と澤上氏は藤沢氏との対談を締めくくった。

 今回の長期投資のイベントでは、投資が単なる利殖の話ではなく、その人間の生き方そのものであるということを、主催者側は参加者に伝えようとしていたように思う。最初に述べたようなファンド黎明期をようやく終え、外資系のファンドも日本で販売されるようになり、日本にも真剣勝負の運用で経験を積んだ凄腕のファンドマネージャーが現れてきた。今回、パネルディスカッションに集まった澤上氏が言うところの“運用野郎”10名が、まさに生き馬の目を抜くような厳しい運用の世界でしのぎを削った結果、長期投資だ、というところに行き着いているのがとても興味深かった。この10人が運用を通じて何を悟ったのか。詳しく話を聞きたくなったので、近日中に機会を見つけてそれぞれの方に会いにいくことを決意した。(長期投資家セミナーレポート 完)


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