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●経済が成長するなら株はあがる
「株式は長期投資を前提にすると、実にリスクが少ない金融商品です」と真壁氏は言い切る。株は怖いものだという意識が多くの人の頭にある。「株=損」という図式は、強烈なバブル崩壊を体験した日本人の記憶からなかなかはなれない。しかし、金融工学の論法にしたがって見ていくと、株ほど安心なものはないと真壁氏はいう。大学で教鞭をとっているだけに、その説明は論理的だ。
まず、ある国の経済が発展、拡大していくとしよう。
それはその国のGDPが成長するということだ。GDPとは企業業績、人件費の合計。例えば、日本のGDPは約500兆円だが、仮に1年で1%成長したら、GDPは505兆円に拡大する。つまり1%、2%とGDPが成長するということは、企業業績が拡大していることにほかならない。したがって、GDPが成長している国の株価は必然的に上がっていくため、日本経済が成長していくと考えれば、長い目で見ると、株価は必ずあがっていくことになる。その昔日本は、高度経済成長期に、GDPは10%平均で拡大していったが、その当時は株価も10%以上の値上がりをしていた。
「高い経済成長の時期というのは、どこで買っても株は儲かるようになっている。それはマクロ経済の常識だ。問題はその上がり方だ」と真壁氏はいう。
●負けない運用をするのが勝つこと
高度成長期は、小さなヤマタニを繰り返しながら、鋭角な右肩上がりのトレンドラインを描いて経済が上がっていく。高値をつかんでしまった直後に下降トレンドに入っても、10%の成長時においては短期間で上値を抜いていくので、損は簡単にリカバーできた。
しかし、日本経済は今、安定成長期に入ったため、基本的には経済と同様、株価も1%、2%程度の上昇しか見せず、昔ほどはあがらない。そうなると、成長のトレンドラインは緩やかな右肩上がりに変化する。その銘柄の高値をつかんでしまった直後に下降トレンドに入ってしまうと、次回、その高値を更新して利益が出せるようになるまでには相当な時間がかかってしまう。だが長く保有すれば、緩やかでも株価は上昇トレンドを描いていく。つまり、買うタイミングさえ外さなければ株は、きわめてリスクの低い金融商品となる。
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