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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第28回 「運用野郎」の横顔:真壁昭夫 その2  
 

(3/11)

 得も少ないけど、損も少ない。
ここで、真壁氏の言葉を思い出して欲しい。
「個人投資家が長期で資産形成をする場合には『勝つ確率を上げる』ことより『負ける確率を減らす』ことだ」
したがって、長い時間持っているほうが最終的には儲かる確率が高い。だから長期投資なのです、と氏はリスクの説明を終えた。金融工学を教えている真壁氏の順序だてた説明は非常にロジカル。あくまでも確率の世界の話で長期投資の有効性を説明している。

 時間を味方につけることで、負けない投資が理論上、成立する事がわかった。真壁氏は先ほど紹介した著書「最強のファイナンス理論」の中でも、短期で投資をする難しさを述べている。
「――ITバブルは崩壊し、急騰した株価は下落した。結果から見ればIT銘柄の株価が上昇したのは短期的な現象であった、この例を見ても、株式市場は長期的にならしてみると、株価は理論的フェアバリューに落ち着く事になるということがわかる。(中略)冷静に考えてみれば、どう考えてもおかしいということが、金融市場の中で繰り返し起こっている」
さらにこういう記述が続く。
「性能が格段に向上したコンピュータを使って高度な計算が可能になり、インターネットの登場により情報化が促進されているにもかかわらず、予測をはずす確率は増える一方と言われている。これを見ても、短期の市場動向の分析や予想が、いかに困難かということがわかるだろう。つまり金融市場は気まぐれで、理屈通りにならない、扱い難い存在なのである」
 プロにとっても難しい短期のトレード。個人投資家が確実に資産を増やす手法としてはやはり適してはいないようだ。上ぶれもないが、下ぶれもない平穏な長期投資が結果的には勝つ、と真壁氏は説明する。短期で大もうけしようという考えは、同時に大きなリスクを抱えるということがわかった。

 

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